家に帰った後。
その日は、バンド形式とチーム名を決めた。
後援会長には、龍秀学園三代目理事長兼大学長となった龍野秀保が着任予定であるらしい。
龍秀の三代目秀保は、二代目秀彦の甥であり、秀彦の妹の知香の子である。
一族の嫡流の秀彦も先の天変地異によって通信が途絶えてしまった為、急遽、秀保を養子とさせ継がせた。
秀保は十七歳、龍秀高校に通っている。
高校生に大学の学長は務まらないので、祖父秀国が伝えた言葉を彼が伝えている。
まだ、蒼依もあったことは無い。
副会長には、豊山会米山組二代目組長。笹井浩二。
何ともヤクザ風な名称だが、医療法人の一派、豊山会の米山香織の指導を受けた開業医の集まりのことである。ライブとかの健康状態の把握、応急処置にあたる。
その二人の首魁しか知らされなかった。
蒼依は家に帰って、考えた。どうして、こんなにも重要人物が失踪していくのだろうかと。
市長も然り、理事長も然りと。
だが思った。こんなことを考えていてもだめだと。前を向かなきゃ。
「お姉ちゃん、お帰り。どうだった?」
「ああ、楽しかったぜ。とってもな。」
「お姉ちゃん。男が出てるよ。」
「あら、いやだわ。沙希、恥ずかしいこと言わないでよ。」
「まあ、此処には二人しかいないんだからさ。良いじゃない。」
「そうだけどさ。」
「お姉ちゃん、アイドルって何するの?」
「アイドルじゃないさ、ガールズバンドさ。ギターとキーボード、そしてドラム。それらの音楽に乗せて歌を歌うボーカル。そこまで行くのは大変だけど絶対に実現させてみせる。」
「バンド!?お姉ちゃん凄いね。頑張って。応援してるから。」
「分かった。絶対に頑張る。」




