蒼依対話後篇。
「おう。ただいま戻ったぞ。」鴎耶が戻って来た。
「お帰りなさい。鴎耶様。」
「おう。ってお前誰や。」
「南原蒼依です。」
「アンタ、あの女の子と関係あるんか?」
「本人です。」
「これは、驚いたな。咲耶はどうした。」
「自室で泣いていると思います。」
「蒼依君。済まないな。咲は男性恐怖症になってしまったんや。」
「そのことは聞きました。」
「そうか。済まないけど船が港に着くまで付き合ってくれ。」
「僕に出来ることは何でもしますから。」
「そうか。ありがとな。」
咲耶side
僕、蒼依のこと分かってたはずなのに。
蒼依の裏は蒼依ちゃんなのに。
僕は見た目と声が変わっただけで怯えてしまう。
「蒼依。ごめんな。やっぱり僕。耐えられない。」
毎日、記している日記帳。僕の涙でぐしゃぐしゃになった。
心のトラウマがどうにも解消できなかった。
空を飛ぶ青色の鎧が頭に浮かぶ。
ついさっきの事だ。水の中に落ちた途端に爆発した。
「僕、戦えば男の子が恐くなくなる・・・・かな。」
思えば化学や物理など父の研究を利用して様々なものを開発した。
その中に、理化学装甲ホワイトはあった。
溢れる恐怖心を抑えつつ一階に下がった。
「済まないな。咲耶。戻ろうか。女体に。」
「いいよ。それより、僕の相手をしてくれないか。あの蒼い鎧。蒼依君のでしょ。」
「見てたのか。アンタ。相当な覚悟持ってんだな。俺には出来ねえぜ。俺も女体化した自分が別人の姿でこのまま魔物と戦っていいのか答えが見つからねえ。」
答えを見つける為の二人の戦いが、今まさに始まろうとしていた。
次回、風流の力VS科学ん力




