対話中編。
「まぁ座って。今からミルクティー淹れるから。」咲耶は言った。
「蒼依ちゃんは僕のこと恐くない?」
「そんなことはありませんよ。それより、私、女らしく見えますか?」
「と言うのは変だな。何かあったのかい?」
「実は、私、本当は男なんです。でも、いつしか高い声を出すと体が女体化するんです。」
「自分を見失ってしまったようだね。僕だって本当は男の格好をすべきなんだけどね。小中とこの女性らしい名前でいじめを受けたの。だから、その時男を辞めたの。勿論。男という職業をね。」
辛い経験をした咲耶の事を聞き、情けないと思いつつも、正しいと思った蒼依であった。
「咲耶さん。この船はどうされたんですか?」
「僕のことは咲耶で構わないよ。僕らは親友。最早、君の裸も見てしまったし。」
「そんなこと言わないでくださいよ。恥ずかしいですから。」
「この船はどうやって得たのかってね。科学の力で儲かってな。この船を買ったんだ。結構お得でな。」
「この船ってシャワーとか有りますか?」
「シャワーね。シャワーどころか浴室まであるわ。大浴場。」
「やはり、凄いですね。まだ、風呂の時間は早いからベットで横になりたいのですが。」
「タメで良い。僕のベッドでいいなら案内するよ。」
「ありがとう。少し寝るね。」
「じゃあ、また夕食の時に起こしに来るね。」
「性別が変わっても驚かないでね。」
「分かってるよ。お休み。」
思った以上に寝てしまった。午後2時に寝て4時間くらい寝たようだ。
「うっあーあ。よく寝た。何か、怠いな。んっ!声が低い。風邪ひいたのか。いや。男に戻ったんだな。」
「蒼依ちゃん・・・何て呼べばいい。」
「俺は、南原蒼依。助かったぜ。お陰様でな。」
「貴方、僕に触れないで。」
咲耶は出て行った。
「アイツ。よっぽど男嫌いになったんだな。何か、いじめってのはとても恐ろしいな。人の人格をも変えちまう。」蒼依は思った。
「僕、蒼依ちゃんが男になるって分かってたけど駄目だった。やっぱり、男の子は怖いの。」咲耶は泣いていた。心の葛藤に対して。
泣く声は寝ていた部屋まで聞こえてきた。
蒼依は、どうすることもできなかった。
思った以上にストーリーが浮かぶ。よく分からないかもしれないが付き合ってほしい。




