龍秀戦前半~嵐の前の静けさ~
蒼依は、地元に戻った。「何だ、これは。校舎が焼け落ちている。一体何があったというのだ。」
龍秀高校はこんなはずではなかった。
激変した高校。校舎は半分ほどしか残っていなかった。
急いで高校に入った。ふと、見知った顔に会った。角脇だ。サッカー部のキャプテンであり、優秀な男であった。
「蒼依。お前、戻ってきたのか。心配したぞ。」角脇は言う。
「済まなかったな。此れからは再びここを守る。だが、俺は退学になってないのか?」
「勿論。まだ、お前の父上が生きていると言うことを願っていたからな。」
「死んでいるという説もあったのか?」
「そうだ。あの、尊円という猛者と、龍秀の南原、雀山の西村、台武の東原、虎頼院の北川。その四人が戦うのは噂で広まったわ。」
「当然、死んだという噂が流れたか。」
「左様。あんなに強い奴とまともに戦って高校生が勝てるはずがない。」
そして、話はここに起きている異変についてになった。
「何故、校舎が焼け落ちたんだ?」
「実は、蒼依が消えたあと、武対屋は消滅した。そして、近頃、防衛委員会なるものが設置されて蒼依と仲良かった俺が、総統と成って職にあたることとなった。」話はなおも続く。
職に就いて直ぐにこの不審火があり、教員は皆逃げよった。
その後直ぐに校舎の防犯カメラに謎の侍が映った。
その侍相手に戦うかそれとも見ぬふりをして逃げるべきか、会議をもって決めた。
防衛委員会には血気盛んな者が多いので、戦うこととなった。
だが、戦局は思わしくない。
「戦局が思わしくない。そりゃ、そうだな。」
「蒼依、お前。何か知ってるのか?」
「あぁ。知っているさ。奴等は人間じゃない。だから攻撃が効かん。俺も会ってないから分からんがな。」
「蒼依、俺達はどうすれば良い。」
「黒崎という男は居ないか?ここに。」
「黒崎さんか。居ますね。一人。黒崎迅。中々のイケメンですが。」
「分かった。連れてこい。」
暫くして、一人の美少年が現れた。
「黒崎迅です。」
「黒崎君。始めまして。俺は南原蒼依。宜しくな。」
「こちらこそ、我が校のレジェンドのお目にかかれて光栄です。」
「レジェンドになってしまったか。堅苦しいのは抜きにしようぜ。ところで、黒崎律というお方は知っているか?」
「はい。私の伯父らしいのですが、会ったことはありません。」
「そうか。いや、身内に言うのは躊躇うが。実は、昨日、彼に刀を託された。彼は瀕死の重傷を負ったんでな。俺が使おうと思ったが、使えぬようだ。そこでお前に託す。」
「と言うことは、私がウラカッターに。」
「そういうことだ。認証しろ。刀にな。」
二人の会話はなおも続いた。
どうなるのでしょうか。




