戦闘
「痛いな。何するんだ!天下に畏れ多き村長の頬を叩きやがって。」「聞いてあきれるな。行くぜ。」
まだ意識はなくとも一生懸命生きようとして居る彼女を殺すのは余りにも残忍なことだと、蒼依は感じた。
そのところまで玉城さんの車を使って移動した。
「町長さんの妹を助けてくれるんか。ありがたいのぅ。」
「いえいえ。ご恩に報いるのは当然の理です。」
真夜中の火葬場…閑散としているはずだが明かりがついている。
「やはり、来てるようだな。よし行くぞ。」
「これより、南原蒼依を火葬する。では参ります。」
「そんなことはさせねぇ。俺が相手になってやる。」
「誰だ!!貴様は。今日は誰も入れさせんなって言っただろ。」
「俺は南原蒼依。小さな命の灯火が燃えているというのに。お前たちは…許さん!」
蒼依は蒼龍剣を握り、五人くらいを見た。
奴等の魂は人間の汚れたそれを遥かに越えていた。
しかし、奴の肉体は異類にはならなかった。
「何だと。ならば正攻法で攻めるしかないか。お前ら俺の拳を食らえ。」
そこで小さな槍のようなものが飛んできた。
蒼依は覚悟した。これで終わると。
「黒崎律参上。南原、話は聞いている。共にこいつらを討ち果たそう。」
「黒崎さん。有り難い。」
「さぁ、そなたの剣を貸してくれないか?」
「何をするつもりですか。」
「良いから貸してくれ。」蒼依は半信半疑で剣を渡した。
「いくぜ。暗黒装甲黒龍神。」蒼依は目を疑った。別なタイプの蒼龍神がそこにいたことに。
「俺は生身の人間は傷付けない。悪の魂だけをぶちのめす。さぁ、五人の肉体から消え失せろ。必殺黒炎斬!!」
五人の体からは黒いオーラが現れた。
とその時…小さな矢が蒼依の方に向かってきた。「何ッ…危ない。」黒崎は身を挺して蒼依を守った。
「蒼依…お前、後は頼んだ。俺はお前と…会えて良かった。この剣はお前に…お前に託す。だから、お前は…もっと…」
「律さん。しっかりして下さい。俺はまだ未熟です。病院に連れていかなきゃ。もしもし。こちら南原蒼依。救急車を要請します。」




