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蒼依の風~Deux of Meine Rosto~  作者: 恋住花乃
ファーストライフ
21/100

追跡

俺は、夢を見て目を覚ました。

「さて、今日も旅にでるか。」

俺はこの旅を通して何を得るのか。それも分からずに旅を続けている。

辛い、孤独な旅だ。それでも、回りの皆は俺に手を差し出す。

「いちゃりばちょーでー。一度会ったら、皆兄弟と言うことさ。」村民は言う。

「この部屋は自由に使ってくれていいさね。あんた、辛い日々を乗り越える修行に励んでるんでしょ。その真剣な眼差し見てると分かるんだわ。」

ここは、沖縄県ではないが、琉球方言が使われていた。

沖縄街と呼ばれる沖縄人の集落である。此処になにかとっかかりを感じた。

「お兄さん本当に泊まっていいんですか。」

「なんくるないさー。そう言えば、自己紹介まだだったね。僕は玉城。玉城たまぐすく 広信ひろのぶ。何かあったら言ってくれよな。」

「ありがとうございます。玉城さん。私は、南原蒼依。一晩御厄介になります。」

「宜しく。南原さん。このへんには宿舎は無いのでね。民宿じゃないけど泊めてやるんさ。来客が来れば、泡盛とつまみを用意して飲み会が始まるんさ。最も、あんたには関係のない話だろうがね。」

「飲み会ですか。興味は有りますがね。」

「長生きしてもらうには我慢してもらうしかないのぉ。」

「ところで、親戚に南原さんっておりませんか。」

「南原?ここの町長さんかな。南原兼政さん。」

「連絡してもらえると有り難いのですが。」

「おう。ちょっと待ってて。会ってくれるか分からんけど。」

暫くして面会の許可が出た。

「しかし、町長さんに何か御用があるのかい。」

「ちょっとしたことが有りましてね。気になることが。」

「ほう。町長さんのお宅はこの山の頂上。なあに、十分から二十分で着く。心配せんと行ってらっしゃい。」

そして、邸宅を開けると。主人が出てきた。

「南原蒼依です。」名刺を見せると主人は驚いた。「なんと!!我が妹と同じ名前ではないか。んで何の用じゃ?」「その妹はどうした?」「見知らぬ者に言う義理は無い。」

「言わないとお前の妹は甦らない。それでもいいのか?」

「わ…分かったよ。助けてくれるんだろうな? 勿論。」「約束する。」

「この業者に焼いてくれるよう頼んだのだ。早く楽にさせてやりたかったのでな。」

主人の言い方に呆れて頬を叩いた。



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