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ユニコーンを作るスキル  作者: 古山 経常
三章 水の冒険者編

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34 企む

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「助けてくれ」


 神官はあっさり降参した。


「マリアのスキルは影響してないのか?」


「神官は神の僕。スキルに対する抵抗力はあります」


「それで、マリアの相手をするなんて……」


「ねえ」


 エルクとマリアベルは呆れていた。


「二人、なんか仲良しさんです。しかもさっきオルクさんに乗ってましたよね。特別扱いはずるいです」


 ウォーラはムスッとした。


「私はエルクの妻だよ。ギルドの書類に書いて、お墨付きをもらってるんだから」


「むむむ、オルクさんに乗るには変態さんの愛人になるしかないのですか。バストタッチじゃダメですか?」


 ウォーラは胸を突き出してくる。


「ダメだ。オルクが濡れる」


「残念だね。それよりこの神官どうする?」


「私をチヤホヤしてくれなかったので、死ぬべきだと思います」


「エルクだってウォーラのことチヤホヤしてないじゃない」


「変態さんは私の水を飲んだらどうなるかの実験中なのです。だから生かしてるんです」


 かなり横暴なリーダーだ。


「だったら利用しない?」


「利用とは?」


「あのオーガの首を引き渡したら金になるんでしょ? 換金させて、全部もらうの」


「あなた、神官に対して酷いわね」


「殺すほうが酷くない?」


「確かに」


「変態さん、後悔する前にやっておかないと後悔しますよ」


「はぁ……」


 やっておかないとが殺(や)っておかないとに変換された。


「金は取っておいたほうがいいって」


「あることないこと話されますって」


「Fランにボロ負けしたなんて、恥だから言えないわよ」


 ウォーラが目を見開いた。そして何度か頷いた。


「確かに薬草摘みにきたFランに殺されたって言いづらそうですね。やりましょう」


 殺害派を説得して、神官は救われた。安堵した彼をエルクは可哀想だと思った。これから報酬をぶんどられるというのに。


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