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ユニコーンを作るスキル  作者: 古山 経常
三章 水の冒険者編

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27 また飲む

27 また飲む



 二日酔いだ。朝から、いや、昼から憂鬱だ。


 マリアベル達はもう起きているのか、この場にはいない。


 食堂に行くと、二人は仲良く談笑していた。


「遅い」


「悪い。酒には慣れてなくてな」


「私のせいかと思ってしまいました」


 ウォーラは顔を赤らめている。水を飲んだことを言っているのだ。


「水を飲んだほうが悪酔いしないって言ってたんだけどね」


 マリアベルはまだ怒ってるのか睨んできた。


 エルクはスルーして、ウォーラに話しかけた。


「俺達冒険者になろうと思うんだが、先輩として仕切ってくれないか」


「私がですか?」


「ウォーラしかいないんだ。な」


 確かにその通りなので言うと、ウォーラの目にやる気が見えた。


「任せてください。私がパーティーのリーダーになる日が来るなんて」


 想像がエルクの上を行っていた。アドバイザー的な位置だと思ってたのに、リーダとは。調子に乗りやがって。彼女を加えても初心者に毛が生えた程度だろう。あの剣士達でさえ、そんなにランクが高くないそうなのに。


「まずはギルドに行って登録です。私は追放されたので、その辺の状態がどうなってるのか確認しないと」


 ウォーラは自虐的に笑った。まだ心の傷は完全には癒えていないみたいだ。


「そのためには腹ごしらえです。水も用意しましたよ、変態さん」


 ウォーラはジョッキをエルクに渡した。水が入っていた。


 エルクはマリアベルに目で助けを求めた。しかし無視された。


 エルクは黙って水を飲んだ。

 

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