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第四十四章:緊急事態

まどかときいが同時に名前を発した瞬間、和兎は緊張感が高まるのを感じた。「森亜茶子…やはり彼女が発信源なのか」和兎は心の中でつぶやいた。


しかし、次の瞬間、和兎はきいの様子に異変を感じる。きいの顔色がみるみる青ざめ、息が荒くなっていた。彼女は小さくうめきながら、胸を押さえ始める。


「きい、大丈夫か?」和兎が焦りながら問いかけると、きいは辛そうに首を振り、苦しそうに息を吐いた。「…息が…苦しい…」


このままでは危険だと直感した和兎は、迷わず携帯電話を取り出し、緊急通報をかけた。「すぐに救急車をお願いします!症状が深刻です。学校の設備では対応できません!」と切迫した声で伝える。


その間、まどかも動揺を隠しきれない様子で、きいに寄り添って声をかけ続けていた。「きいちゃん、がんばって…救急車がもうすぐ来るからね」


和兎は一瞬の迷いもなく、次にきいの家族に連絡を入れ、事態を伝えた。電話の向こうで焦る家族の声が聞こえ、和兎はできる限りの冷静さを保ちながら、状況を説明した。


しばらくして、救急車のサイレンが遠くから響き始め、和兎とまどかは安堵と不安が入り混じる中、きいが無事であることを祈るように見守っていた。



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