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第四十三章:明かされる発生元

まどかときいが同時に発した名前に、和兎は衝撃を受けた。


「森亜茶子…」和兎はその名前を繰り返し、小さく息を呑む。茶子は、きいと同じクラスの大人しい生徒で、普段は目立たない存在。しかし、彼女が噂の発信源であるという事実に、和兎は何か意図的なものを感じ始めた。


「茶子が…どうして?」きいが不安げに問いかけた。まどかは腕を組み、鋭い目つきで語り出す。


「茶子さんは見た目はおとなしいけど、その内面には何か秘めたものがある。噂を流し、先生ときいちゃんを陥れようとする狙いがあるとしか思えないわ」


和兎は冷静に思考を巡らせながら、これまでの出来事を振り返った。確かに、茶子は直接的な行動を起こさないものの、絶妙なタイミングで彼らの前に姿を見せていた。そして、いつもその場を去る際には、何かしらの“痕跡”が残されていたことも不審に感じていた。


「これまでの出来事…試験問題の保管庫、保健室の事件、そして噂の広まり…茶子が一枚噛んでいたと考えると辻褄が合う」和兎はつぶやくように言った。


「でも、どうして?私、茶子とはそこまで親しいわけでもないのに」きいは疑問の声をあげる。まどかは首を横に振り、答える。


「それはわからない。ただ、茶子さんは何か大きな秘密を抱えているように見えるわ。もしかしたら、その秘密がきいちゃんや先生を巻き込んでいるのかもね」


和兎は深いため息をつき、決意を新たにしたように言った。「これ以上、茶子に自由にさせるわけにはいかない。次の手を打つ必要がある」


その時、まどかが不敵に笑みを浮かべ、「なら、私が一役買って出ようか?」と提案する。



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