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第三十四章:まどかの誘導

和兎はまどかの真意を探るように視線を投げかけた。「真相とは、一体何のことだ?」和兎の声は穏やかだが、その奥には警戒が伺える。対するまどかも、一瞬たりとも目を逸らすことなく、真顔で彼を見つめ返していた。


しばらく無言のまま睨み合いが続いたが、ふいにまどかの表情が和らぎ、まるで別人のように明るい笑顔を浮かべる。「先生…私、なんだかお腹すいちゃったな。スイーツでも食べたいな~」まどかは、まるで子供のように和兎にねだる視線を送ってきた。


和兎ときいが戸惑う中、まどかはふっと声を潜め、周囲に聞こえないように小声で言った。「もう、おいでなさった。場所を移そう。まだ険悪な態度は崩さないで…私についてきて」


その言葉に、和兎ときいはすぐに理解した。何かが動き始めたのだ。まどかが何かを察知したのだろう。和兎はまどかの指示に従い、彼女の後を追うことにした。



---


まどかは、何者かから身を隠すようすで、和兎たちを喫茶店へと誘導した。店の外観は普通の街のカフェだが、その裏に何か秘密があるかのように、まどかは堂々と中へ入っていった。


「マスター、ちょっと例の部屋借りてもいい?」まどかはカウンターに立っている男性に向かって声をかけた。マスターはまどかを見て軽く頷くと、無言で店の奥へと案内した。


どうやら、まどかとこの店のマスターは顔見知りのようだった。和兎ときいは、そんな二人のやり取りを見守りつつ、無言でその後をついて行った。



---


マスターが案内したのは、店の裏にある個室のような部屋だった。そこは薄暗く、外からの光はほとんど届かない、まさに秘密の会合にふさわしい場所だった。


まどかが椅子に腰掛けると、和兎ときいもその向かいに座った。彼女の表情は先ほどまでの軽いものとは異なり、再び真剣なものに戻っていた。


「さぁ、ここなら安心して話せるわ」



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