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第十九章:試験問題と仕掛けられた罠

和兎は、慎重に保健体育の試験問題を作成し終えた。問題内容はシンプルで、生徒たちの理解をしっかりと測るためのものであり、決して難しすぎるものではなかった。しかし、その裏には、ある罠が巧妙に仕組まれていた。


試験問題を完成させた和兎は、それを試験担当の教師に手渡し、保管庫へ運ばれるのを見守った。保管庫は鍵がかかっており、特定の教員しか入ることができない。これで試験問題が盗まれる心配はないはずだ。しかし、和兎の中には微かな違和感が残っていた。


「これで良し…とは言い切れないな。」


彼は自分の机に戻り、今までの出来事を一つずつ思い返していた。犯人がどのようにしてきいを陥れようとしているのか、その全貌はまだ見えていない。だが、犯人は必ず試験問題に何かを仕掛けてくるはずだと、和兎は確信していた。


そのため、彼はあえてこのタイミングで試験問題を完成させ、保管庫に預けたのだ。もし犯人が本当にテストを盗もうとするならば、ここで動きがあるに違いない。そして、その動きが罠に引っかかる瞬間を見逃すわけにはいかない。


和兎は試験用紙が保管庫に無事に収められるのを見届けたあと、心の中で次の手を練り始めた。きいの成績を利用して彼女を貶めようとする計画が進行中であることは間違いない。犯人は、きいにカンニングの嫌疑をかけるか、あるいはテストの問題を盗んだとするのかもしれない。


「次はどう動く?」


和兎は静かに息をつき、冷静に状況を見極めようとしていた。

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