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第十七章:罠を仕掛ける
和兎は、きいと世間話を交わしながら、内心では別のことを考えていた。部屋の隅々を観察し、どこかに監視装置が仕掛けられているのではないかと疑念を抱いていたのだ。相手がこちらを覗いているなら、それを逆手に取ってやればいい。そう思考を巡らせた。
「お父さんから借りてきた、何かすごい装置ってないのか?」和兎は自然にきいに話しかける。「ちょっと使ってみたいことがあるんだけど、テストが終わったら一緒にどうだ?」
きいは一瞬考えたが、すぐににっこりと笑って答えた。「あるよ!使ってみたいことって何?」
その会話の一部始終を、相手に聞かせるためのものだった。和兎は、きいの成績が良いことをさりげなくアピールすることで、相手をおびき出そうとしていた。もし本当にきいを狙っているのなら、彼女の成績を利用して陥れようとする策を、相手は練ってくるに違いない。
「きい、君の成績が良すぎるから、もしかしたらカンニングや問題の窃盗をでっちあげる可能性がある。気をつけろ。」和兎は心の中で警鐘を鳴らしながら、罠にかかるのをじっと待っていた。




