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9ポイント目「鍛冶屋の目利き」

更新遅れてしまいすいません。

 

 ギルドマスターの勘違いをつゆ知らずシンジとロボは騒がしくなっている1階に降りていった。

ギルド内のテーブル付近のドンチャン騒ぎがますます激しくなっているようだった。

その騒ぎを嬉しく思いながらも街の中に出ていこうとロボと一緒にギルドの出入り口に差し掛かったところで両手に小振りの酒樽を持っているボドルが外から入ってきた。



 「 おう、新人ルーキーじゃねぇか。主役がどこに行こってんだ? 」


 「 はい、ボドルさん。まだ、今日この街にきたばかりなのでちょっとだけぶらつこうかと思いまして・・・ 」


 「 おう、それなら俺もついて行くぜ!! 」


 「 えっ?いいんですか? 」


 「 いいぜ、遠慮なんかすんなよ?新人ルーキーの面倒を見るのが先輩ってもんだからなっ!! 」

 

 「 こら、ボドル!!俺の受け売りをそのまま言ってんじゃねぇよ!! 」


 「 げっ、ケインさん・・・ 」



小いさな樽を抱えたまま後ろから声をかけられギクッとするボドルさんを睨みつけるケインさん・・・うん、蛇に睨まれたカエルか・・・



 「 人の事見て”げっ”なんて言ってんじゃねぇぞ?俺が代わりにその少年の案内をするからお前は宴の準備でもしてろ 」


 「 えっ?ケインさんが新人ルーキーを案内するんですか? 」


 「 何か不服でもあんのか?さっさと準備に戻れ!! 」


 

そう言うとボドルさんの尻を蹴飛ばすケインさん。逃げるようにテーブルの方に走るボドルさん・・・あっ、コケた。


 

 「 宴の話聞いたぜ。朝以来だな少年、まぁ立ち話もなんだ・・・移動しながら話でもするか。しまった、自己紹介がまだだったな。”ケイン・ヴェルディフェン”だ、改めて宜しくな!! 」


 「 ”シンジ・モリサキ”と言います。朝はありがとうございました 」


 「 シンジ・モリサキか・・・珍しい名前だな・・・朝の事なら・・・なに、いいってことよ、新人が増えるのは大歓迎だからな。けどよ・・・俺が言えた義理じゃないがシンジはどうして”探検者”になろうって思ったんだ? 」


 「 はい、実は・・・ 」



門番さんやギルドマスターに話した内容と全く同じことをケインさんに説明していた。

ロボには自分の境遇を説明していたのでこのような事態になった時にと不信感を持たれないような架空の境遇を説明すると言ってあった。ロボはうなだれるような仕草をしてくれたりしてよく理解してくれている。



 「 そうか苦労したんだな・・・っと到着だ。我らが”探検者”御用達ごようたしの鍛冶屋”オーガの棍棒クラブ”だ。来たばっかりだと装備も整えなきゃな? 」


 「 はい、ぜひお願いします 」



無骨な作りの店だ・・・だが実に鍛冶屋っぽい、そとに水瓶っぽい大きな陶器が置いてあり近くには井戸もある・・・そして、外からでも金鎚を振るう音が聞こえてくる・・・



 「 ちょっと待てよ・・・おーい、ボガードのおっさーん!! 」



ケインさんと一緒に中に入っていく、中に入るに連れ金鎚が金属を叩く音がドンドン大きくなっていく。

軽い作りのカウンターの奥に結構大きめの炉と沢山の樽の中に無骨に刺さっている剣が見える。炉の近くで金床かなどこを使い鍋の修復をしている。

後ろ姿だけでも上半身の筋肉がすごいのが分かる・・・一通り打ち終わったあとでケインさんが再度声をかける。



 「 ボガードのおっさん、今日は新人ルーキー連れてきたぜ!! 」


 「 そうか 」


 「 で、新人ルーキーの装備を整えて欲しいんだが・・・ 」



ツナギのようなズボンとタンクトップのような服装で見えている肌はこんがりと焼けている。ヒゲはなく白髪の髪を後ろで一本に束ねているそんなボガードさんがこちらへ歩いてきた・・・

そしてボガードさんが値踏みするようにこちらを見てくる一通りこちらを見た後で


 

 「 坊主・・・重装じゃなくて軽装だな? 」


 「 は、はい。弓を使うのでできれば矢も欲しいのですが 」


 「 ふむ・・・ちょっと待っておれ 」



そう言うとカウンター近くの棚をゴソゴソしだした。


 

 「 シンジ・・ボガートのおっさんに気に入られたな 」


 「 えっ? 」

 

 「 大抵の新人ルーキーはおっさんから”お前に売るものは無いわ、帰れ!!”って言われるのがほとんどなんだぜ 」



どうやら俺はボガードさんのお眼鏡にかなったようだ・・・意外とそういうのは嬉しい。


 

 「 これでいいじゃろ・・・シャ鉄とケリン銅の合金性の短剣ナイフだ、粘り気があり耐久性は抜群だ・・・坊主は短剣のイメージが強いな・・・それにワシの作る武器では短剣以外に合う物がないようだからの。・・・それで矢は60本。矢尻は”ゼン鉄”製・・・シャフト(矢の本体部分)にはコモレ、羽はチョケ鳥の羽を使っている。・・・防具についてだが下手に鉄製の防具でなく革製のものを他の店で買ったほうがいいだろ。あいにく革製の防具については専門外でな、すまんな 」



自分の武器の説明になると饒舌になっている・・・生産職のサガというものか・・・



 「 ボガードさんありがとうございます、でお題の方は・・・ 」


 「 全部で大金貨1枚に金貨2枚だ・・・ 」



ボガートさんに代金を払うためにアイテムボックスから大金貨と金貨を取り出したところケインさんとボガードさんに目を細められた・・・

そしてお代を払ったあとボガードさんとケインさんがアイコンタクトをしていた。


 

 「 シンジ・・・クエストは俺としばらく行動しろ!! 」


 「 それなら安心じゃな・・・ケイン、しっかり面倒見てやるんじゃぞ 」



うん、やっぱりアイテムボックス持ちは珍しいようだ・・・

気をつけないと・・・ケインさんがしばらくクエストに同行してくれるらしい・・・盗める技術は少しでも盗もう・・・


 

 「 じゃあ、ボガードのおっさんまたおじゃまするぜ!! 」

 

 「 ありがとうございます、お邪魔しました 」


 「 うむ・・・ 」



そう言いつつ職人通りのボガードさんの鍛冶屋を後にする俺とケインさんとロボだった。

次に目指すはどこだろうと思っていると


 「 よし、次はこの通りにある”キリテ装具店”に行こうか!! 」


 「 はい!! 」



賑わっている市場通マーケットりと違い行き交う人が半分の職人通マイスターり。

先程までいた鍛冶屋”オーガの棍棒クラブ”と同じ通りにある防具専門店アーマーショップへと足を進めていく俺達であった。                             

更新は3~5日に1度はしていこうと思いますので変わらぬ御愛顧をよろしくお願いします。

感想いただけると泣いて喜びますので感想いただけますようにお願いします。(切実)

感想いただけた方はありがとうございます。

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