10ポイント目「革装備とポーションと魔法書」
またまた更新遅れてしまいすいません。
「 ここがグレンブル1の服飾店”キリテ装具店”だ 」
キリテ装具店・・・グレンブルでも100年以上続く老舗の店ながらお客様一人ひとりへの対応もよく装具制作スタッフも常時若干3~5名という少なさでも品質を落とさないという名店中の名店だ。
しっかりとしたレンガ作りの建物、両脇に大きな鉢に入った花が綺麗に咲いている。俺達は大きい鉄の扉を開け店内に入っていく。
「 いらっしゃいませ、本日は何をお求めでしょう? 」
華美過ぎずそれと言って地味でもない服装と身なりのサラサラしている金髪のロングヘアの青年が出迎えてくれた。
「 久しぶりですジミーさん、コイツにあいそうな革装備を見繕ってもらってもいいですか? 」
「 おっ、ケインくんじゃないですか。なるほど、お客様のご紹介ですね・・・了解いたしました、何点かお持ちします 」
ケインさんが・・・敬語を使っている!!えっ?っと思っていると
「 くれぐれもジミーさんに生意気な態度で接するなよ!!あの人ボガードのおっさんや俺らのところのギルマスより年上だからな・・・ 」
「 えっ!!それって? 」
「 察しのとおり、ジミーさんは”ハーフエルフ”だ。ちなみにボガードのおっさんは”ハーフドワーフ”だぞ 」
エルフとドワーフですか・・・いるとは思ったがまさかいるとは・・・
そうこうしている間に店の奥から革製の防具1式を何パターンかフタのない大きめの木箱に入れて持ってきたようだ。
「 まずこちらですが、チャリオットボアの革を使った軽鎧と篭手になります。利点として防御力の高さと手入れのしやすさですね。欠点としては重量が金属並みの重さがあるところですね。次は”スニークスネーク”の革を使った鎧と篭手になります。利点として物音や殺気を出さない限り見つかりにくくなるというのと抜群の防刃性につきるでしょうね。こちらの欠点は魔法攻撃・・・特に火属性に弱いところでしょうか・・・最後はこれですね 」
そう言って取り出した物に眼を奪われた・・・なんだあれ・・・かっこいい・・・
一番最初のチャリオットボアの革は茶色、スニークスネークの革は薄い緑色だったのだが・・・
「 高級素材であるドラゴンでも下級亜種の”ブラックワイバーン”の革鎧と篭手です。利点は・・・ 」
「 すいません、ジミーさんこれください 」
「 説明を聞いてからでも・・・ 」
「 おいくらでしょうか? 」
「 ふむ、この黒革に魅了されてしまいましたか・・・確かに”亜種”とはいえドラゴンの革ですからね。お代はセットで大金貨3枚になります 」
うはっ・・・ナイフと矢より高い・・・けど・・・これはいいものだ。
いい壺を見つけて上司へプレゼントしようとした軍人の気持ちが今なら理解できそうだ・・・
ロボが”やれやれ”といった感じでこちらを見ているがそんな目線も気にしない・・・気にしないったら気にしないんだっ!!
「 で、次向かうのは”ジュノセ道具店”ポーションとかの探検に必要な物を置いてるとこだな。ここはちょっと俺が注文してるものがあるから寄るぞ 」
「 はい、自分も世話になるところだと思うので了解です 」
職人通りの突き当たり、街を囲む壁際にあるこじんまりとした店に来ていた。
カランコロンカランと開けてベルがなっている扉をケインさんの後についていき店内に入っていく。
「 いらっしゃいませっ・・・て、なんだケインか 」
「 なんだって、なんだよ!!バンナー・・・態度ワリいぞお前!! 」
「 で、後ろの子は後輩さん? 」
「 ちくしょう、話はぐらかしやがって・・・こいつは今日”探検者ギルド”に入りたての新人の・・・ 」
ケインさんが”ほら”といった感じで場所を開け背中を軽く押してくれた。
「 どうも、シンジ・モリサキです。こいつの名前はロボといいます 」
「 ワウ!! 」
ロボが”こんにちわ”といった感じで吠える
「 あらどうもご丁寧にロボちゃんもシンジ君も・・・ケインの後輩にしては殊勝な子ね 」
店内を見回すと赤い液体や緑の液体の詰まった大小さまざまな瓶とランタンやロープ小型のピッケルなどさまざまな道具が陳列されている。
「 改めて初めまして、私はバンナー・ジュノセ。バンナーでいいわ。これから是非ご贔屓に!! 」
「 はい、こちらこそこれから度々お世話になると思うのでよろしくお願いします 」
「 ワウ!! 」
挨拶がすむと同時にバンナーさんがカウンターからこちら側に回りロボをナデナデしまくっている・・・ロボ・・・我慢だ。
「 じゃれるのはいいがよバンナー、この前注文してたものは用意できてんのか? 」
「 もちのろんよケイン、たとえあんた相手でも商売という以上仕事はきっちりするわよ!!ちょっと待ってなさい!! 」
店の奥に消えていくバンナーさんをみつつナデナデ地獄から解放されてほうけているロボと組んだ腕の上で人差し指をトントンしながらイラついているケインさんに目線を移した。
「 ケインさんとバンナーさんって昔からのお知り合いなんですか? 」
「 あっ?ああ、あいつはこの店の一人娘でよく修行してたガキの頃から顔を合わせるたびにイヤミ言ってこっちをおちょくってきやがるんだ・・・ったく 」
「 へぇ、そうなんですか・・・今の話聞いて気になったんですけど、ケインさんは修行をいつごろからしてたんですか? 」
「 俺は正式な修行は10歳からだが修行自体は7~8歳くらいからしてたぜ 」
そんな話をしていると店の奥からバンナーさんが戻ってきた。
「 はい、ケインご注文の品よ。こっちの丸い瓶が”3級ヒーリングポーション”四角い瓶が”4級ヒールポーション”それと”聖塩”ね 」
「 おう、ありがとな。大金貨1枚からでいいか? 」
「 いいわよ、”3級ヒーリングポーション”1本 金貨2枚 ”4級ヒールポーション”5本 金貨3枚 ”聖塩”金貨1枚 はい、お釣りの金貨4枚よ 」
出されたお釣りを受け取り財布に収納し腰に下げていた革の袋に商品を入れていくケイン。
ポーションって高いんだな・・・何級ってついてたから等級で価格が変わるのかもな・・・そう考えているとバンナーさんが手に何かを持ちこちらを見ている。
「 シンジ君お近づきの印に”コレ”プレゼントするわ。異界迷宮から見つかった首輪よ。鑑定してみたけど呪いもないしロボちゃんに似合うんじゃないかしら? 」
「 バンナーさんありがとうございます 」
プレゼントされた首輪をさっそくロボにつけてみる。ロボの白い毛並みに黒っぽい色の首輪が良く映える、どことなくロボも嬉しそうにしている。
「 よかったなシンジ、バンナーまた来るぜ 」
「 バンナーさん、でわまたお邪魔します 」
「 またきてねぇ~!! 」
店を後にした俺達は次の店に向かって職人通りのレンガ道を歩き出した。
先ほど来た”キリテ装具店”の近くまで戻ってきていた、その近くの黒い外観の店の前で止まった。
「 ”レクシー魔法書店”ここはあまり俺は来ないが必ず異界迷宮の深い場所まで潜る時は絶対に来る場所だ 」
木製の扉を開けケインの後に続き独特の匂いがする店内に入っていった。
「 ミュリいるか? 」
「 は~い・・・あら、ケインさん1ヶ月ぶりかしら・・・後ろの方は新人さん? 」
「 どうも、シンジ・モリサキといいます。こいつはロボです 」
今回はケインさんに言われる前に自分から名を告げた。
「 ミュリラッテ・レクシーです~どうもよろしく~ 」
随分とおっとりした声を上げるミュリラッテさん。
ほんわかした人だ・・・
「 この店はな”魔道書”と”魔法書”を取り扱っててなさっき言ったとおり異界迷宮の深いとこまで潜るなら必ず必要なものを置いている 」
「 ”これ”のことねぇ~ 」
そう言うとミュリラッテさんは2本の魔法書を取り出した。
「 こっちが~”位置固定”で~こっちが~”転移”よ~ 」
「 ”位置固定”で登録した場所に”転移”で戻るってわけだ、異界迷宮の入口で”位置固定”を使って深い場所まで行って戻る時に”転移”ってわけだな 」
「 そういうことねぇ~ 」
やっぱり異界迷宮からの脱出方法は確立されているみたいだ・・・
深く潜った後で戻る最中に襲われて息絶えるとか普通にありそうだな・・・
「 ミュリそれじゃ今日は挨拶だけだったんで邪魔するぜ 」
「 ミュリラッテさんお邪魔しました。これからお世話になると思いますのでよろしくお願いします 」
「 は~い、またいらしてくださいね~ 」
店を後にし宴の準備が出来ているであろうギルドへレンガ道を歩きつつ戻っていく俺達だった。
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年末ということもありバタバタしていますがなんとか更新頻度を上げていこうと頑張りますので応援お願いします。




