13ポイント目「ゴブリンと餓狼と新たな仲間」
意外と早く書き上げられたので今回は早めに投稿。
「ギギャッーーーーーーーー!?」
周りに響く断末魔を上げ子供くらいの背丈の影が石造りの回廊の冷たい地面に沈む。
しかしよく見るとその手には棍棒が握られていて口は牙がたくさん生えていて耳は尖っている。
「ふぅ・・・ケインさん気配はありますか?」
「今のところ大丈夫そうだ・・・おっと・・・シンジ、右通路から2体、後ろの通路から3体ゴブリンのお出ましだぞ。」
「わかりました!!」
ちょうど通路の交差する広間の中央にある高台から周りを見つつケインさんが敵の数を把握してくれて助かる。
ケインさん曰く、
「俺が手を貸さずお前が魔物を倒す・・・つまり、お前のいい鍛錬になるだろう?」
と言われてすでに結構時間がたっているが・・・
気を取り直して手に持っている弓を持ちなおしアイテムボックスから取り出した矢をつがえ弦を引き絞り狙いを定めていく。
高台の影から右の通路にいる2体に向かってスーッっと深呼吸をして2射3射と次々に矢を放っていきフーっと息を吐いていく。
吸い込まれるようにゴブリンの頭に矢が刺さり絶命させる。
1射は外れた。しかし1射がもう一体の頭から少しそれ喉を貫通したのを見届けるとそのままの足で出来るだけ音を立てずに場所を移動して高台の影から続けざまに後ろの通路からきている3体に向かって矢を放っていく。
辺りはまさに死屍累々(ししるいるい)広間の中でだけでも20体のゴブリンが倒れている。
通路も今倒したのを含め数体のゴブリンだったものが倒れている。
さすがにそれだけの数を仕留めてきている・・・さすがに疲れてきているらしい6射放った矢が5射外れた。
続けざまに狙うため矢を急いでつがえるが距離を詰められたようだった。
「得意分野だけで常に戦えるとは限らんからな。これもいい経験だ。それに最初に言った通りホントに危なさそうなら俺が助太刀してやるから心配すんな!!」
近づいてくるゴブリンを見据えながら弓をアイテムボックスに収納しつつナイフを取り出し右手に持ち、腕を前に突出し半身の姿勢で構える。
深呼吸を一回して気持ちを切り替える。
思い返せば1日前・・・
「で、準備だが3~5日は迷宮潜るからよ、今から市場と職人通りに行って物資を買うぞ!!」
「ちょっ・・・ちょっといいですかケインさん。」
「おう、なんだ?」
「ロボも連れていくんですか?」
「ロボかぁ~・・・そうだな・・・人型には昨日の朝なったばかりなら今まで通りの戦い方は無理だろうしな…よし、基本を教えてもらうか!!」
「教えてもらう・・・誰にですか?」
「今から行くぞ。」
そう言ってロボと一緒に向った場所は・・・
「なんじゃケインと坊主か・・・っと、そこの嬢ちゃんは始めましてじゃな?」
”オーガの棍棒”のボガートさんのもとだった。
「ボガートのおっさん・・・いや、”餓狼”のダイヤ・ボガートにこいつの師事をお願いしたく来た。」
「ほう、師事とな・・・嬢ちゃん、わしが武を教えるとして・・・嬢ちゃんは何を目指す?」
ボガートさんが真摯な眼でロボの事を見つつ帰ってくる答えを静かにまっている。
「はい・・・そうですね・・・わたしは、マスター・・・大切な人を守れる強さが欲しいです。」
ロボの言った言葉を受けてボガートさんの眉がぴくっと動くのを俺は見逃さなかった。
「ふむ・・・心構えは合格じゃな。よかろう嬢ちゃんに武を教えてやろうじゃないか。」
「 よかったねロボ!!無理はしちゃダメだよ?」
「はい、マスター・・・私がんばります!!」
こうしてロボは今、街でボガートさんに師事を仰いで訓練中だ。
「しっかしお前も変わりもんだよな・・・自分から危険に飛び込んでいくなんてよ。」
ナイフを片手にゴブリンの前に立つ俺にケインさんが高台の上から声を投げかける。
ゴブリンをこんなに倒しまくっている理由・・・それは・・・
「ピキュ?」
「こら、まだ顔だすなって!」
「ピッ!!(嬉しそうに声を出している」
俺の懐から顔?を出したのはプルプルと震えているスライムでした。
感想お待ち中!!




