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12ポイント目「騎士団と下着と異界迷宮」

年末からのバタバタが何とか終わりまして再度投稿再開させていただきます。

「よく参られたなシンジ殿。私が騎士団長のオズマ・ベーオウルフだ。さぁ、どうぞかけてくれ。」



きっちり整頓されたあまり華美になり過ぎないほどの室内家具で彩られた騎士団長室に通されたシンジにオズマ騎士団長が椅子に座るように進めてきた。



「失礼します。」



シンジがアンティーク調の椅子に腰かけると事務処理をしていたオズマ騎士団長がシンジの前にある応接机の対面にある椅子まで歩いてきて腰かけた。



「それでは話を…おっと、私とした事が失礼した。おい、誰かおるか!!」



コンコンという軽いノック音が聞こえ



「失礼します」



という声の後、扉を開け若い騎士が部屋の中に入ってきた。



「団長何かありましたか?」


「コザックすまんが飲み物を持ってきてもらえるか?」


「了解しました。少々お待ちください。」



部屋を出ていくコザックを目で見送りながらオズマの方に視線を戻した。



「さて、それでは話をしようかシンジ殿。」




一方その頃・・・



「バンナーさん、これでいいのですか?」


「そうそう、ロボちゃんそれであってるわよ。」



キリテ装具店の一室、通常の大部屋とは別の女性用の下着が置いてある部屋の試着室にロボとバンナーの姿があった。

なぜこうなったのか・・・



「なにー!!このがあのロボだって?」


朝、宿屋の借りていた部屋を出る前にとりあえずの処置としてアイテムボックスにしまっておいた自分の制服をロボに着せていた。


「はい、そこでお願いなんですが・・・ケインさんの伝手つてで女性用の服をロボと一緒に買いに行ける方をご紹介いただけないかと思いまして・・・」


「おう、それなら任せとけ!!」


「よろしくお願いします。俺は今から騎士団のところに顔を出してきますので・・・では。」



そのままケインにロボを預けシンジは領主館の中にある騎士団本部に向かっていった。

ケインはシンジに頼まれたとおりにある人物を紹介した。



「というわけなんだがよ、バンナーよろしく。」


「あんたの頼みじゃなくてもロボちゃんの為なら二つ返事でOKだすわよ!!じゃ、行こうかロボちゃん。」



場所は戻ってキリテ装具店の試着室。


「私の見立てに問題ないわね。これの色違いをもう1セットと・・・これも試着してみて!!」


「そんなに買わなくても1~2着で十分ではないですか?」


その言葉を聞いた途端バンナーの目つきが変わった。


「なかなか獣人用の下着を取り扱っている店はないのよ!!買える時に買わなきゃ・・・それに、うふふふっ、ロボちゃん・・・シンジ君の事男の子として好きでしょう?下着は女の武器でもあるんだから奮発しなきゃ?」


「な・・・何をいっ・・・言っているんですか!!わ・・・私がマスターの事をす・・・好きだなんて・・・」


顔を真っ赤にさせながらしどろもどろしているロボの様子を見ながらケラケラと笑うバンナーの笑い声がキリテ装具店の一室に響き渡った。




「では、シンジ殿緊急招集がかかった場合はよろしくお願いしますぞ。」


「はい、オズマさん。問題が起こりましたらすぐにでもお呼びください。」


領主館の正門前まで見送ってくれたオズマ騎士団長に深々と頭を下げつつロボの帰り着いているであろう宿屋に帰る足取りがこころなし浮かれていることに気づき顔を少し赤らめているシンジのいなくなった領主館の正門前で


「で、どうだった・・・オズマ?」


「はい、閣下。シンジ殿は間者スパイの可能性は無いですな。しかも受け答えもよく年齢にしては礼儀がしっかりしているようですな。」


「話は分かっただがな閣下はよせよオズマ・・・二人の時は昔みたいに「兄貴アニキ」でいいんだぜ?」


「外では他の者の目がありますから・・・ですが・・・」


「ですが・・・なんだ?」


「室内であれば昔のような呼び方もいいでしょうな…」


「ああ・・・それでいいさ。」


人通りが少ないとはいえ領主館の正門前で二人して遠い目をして空を見上げている騎士団長と領主の姿があった。




宿屋に戻ったシンジが借りている2階の角部屋の前までついて扉をノックした。


「ロボ~いるか~?」


「マスターお戻りですか今開けます。」


静かにあけられた木製のドアを見つつ


「ただいま・・・あっ・・・」


出迎えてくれたロボの姿を見て声を失った。


「あまりじろじろ見ないでくださいあまり似合っていないでしょう・・・」


もじもじしながら頬を赤らめているロボを見て首がとれるんじゃないかという物凄い勢いで首を横に振った。


「そのデニムもブーツもライダースジャケットもまとまってすごくスタイリッシュでとても似合ってるよ。」


二人とも顔を赤くしてもじもじしていると階段を上がる音が聞こえたかと思ったらケインさんが俺の顔を見ると同時に


「おう、朝ぶりだなシンジ・・・明日から”異界迷宮(ダンジョン”潜るぞ!!」


と唐突に言ってきた。


感想等頂けると大変励みになります。よろしくお願いいたします。

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