表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ストロベリーベリーズ  作者: キノぴょ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
9/10

第9話 愛するキミへ

 ストロベリアの街。白い洋館。

「転属してきた氷属性ウンディーネ。ガリくんだよ」

「ガリなんダゾ。よろしくなんダゾ」

 ガリ。14歳。

 水色坊主頭の男の子。

 氷属性の水精霊である。

 お姫様との熱愛疑惑の元・指名手配犯だ。

「お仕事が生きがいなんだよね」

「そうなんダゾ。でも、中央農園の同世代は、働く気よりも恋愛とか、食欲とか言うんダゾ」


 ガリは、働くのが生きがいの男の子。

 恋愛をすすめられて、お姫様に夢中になったが、もう飽きたという。

 永遠の愛ではなかったのだ。


「と、いうことで、僕の洋館の冷凍室の管理をまかせるからね。しっかり働いてくれよ」

「まかせるんダゾ」

「よろしく、ガリくん。食事用の冷凍庫もあるから頼むな」

「白リッチの保管、よろしくー」

「よろしくお願いします」

 家事全般。イチゴの栽培。冷凍室の管理。

「そうそう、忘れてた。キミもいたね」

 サッと白魔法のホウキもいる。洋館の掃除係。

 これだけいれば、コアンとの暮らしは、次のステージへと進められるかもしれない。


 第9話 愛するキミへ


 白い洋館。バルコニー。

 街外れにある洋館からは、ストロベリアの街を見渡す絶景が楽しめる。

 ラズとメイドのコアンは、二人並んで絶景を見渡していた。

「…ラズさま。私の役目がなくなってきました」

「いいや。違うよ」

「え」

 メイドのコアンは自分の役目に自信をなくしていた。

「ついに、この時が来たんだよ」

「…この時?」

「婚約だよ」

「!」

 コアンの心が跳ね上がった。


 美しく、カッコいい、ラズの瞳。形。声。

 どれだけ、憧れているだろう。

 何事もこなしていく背中ばかり見てきた気分だ。

 しかし、遠い存在ではなくて、手をつないできた。


「私は、ラズさまに相応しいでしょうか」

 断わるような台詞。嘘だ。

 心は、跳ね上がっている。都合よく考えている。

 ラズとずっと一緒にいたい。

「僕の相手。キミしかいないよ。コアン」

 口元は、笑っている。

 コアンの心の声が聞こえるワケではない。

 ただ、この不器用な女の娘には、自分が必要だと思っている。

 それだけだ。

「僕は、相応しくないかい?」

「いいえ」

 貴方が、欲しいです。

「コアンと僕は、上手くいくと思うんだ」

 キミは、僕を受け入れてくれる。

 ラズとコアンは、見つめ合う。


「婚約をOKしてくれないとお仕置きするよ」

「お仕置きは、嫌です」

「それは、OKってことだよね」

「はい」


 都合よく考える。

 二人は、両想い。好き同士。もう、恋人。

 甘いイチゴのように、夢中になれる美味しい関係。


「ラブシーンは、終わったー?」

「ドキドキだな」

「お前ら、仲良しダゾ」

 サッとサッと。サッとサッと。ホウキがダンス。

 ミーズほか、使用人たちが部屋から二人を見ていた。

 二人きりもいいけれど。たくさんいる方が明るい。

「いつもの日常だね」

「そうですね」

 ラズもコアンも笑顔だ。

「あの…、いいでしょうか」

 コアンは、ひと呼吸置いて、お願いする。

「私、ラズさまとずっと一緒にいたいです。皆んなには、そのお手伝いをして欲しいです」

「いいよー」

 ミーズが代表して答える。皆んなOKサインを出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ