テストの結果
次の日は数学の勉強。主には公式を覚えて問題を解くという練習をした。その後は各教科の復習だ。そして迎えた中間テスト当日。
「お手並み拝見といこうか海生」
「望むところだ。いつも余裕たっぷりのお前に今回は勝つ」
鏡也と海生は意気込みながらテストに向かう。
今回勝てば何でも言うことを一つ聞かせられる。二人はどんなことを聞かせるのかもう考えてきていた。
そして奮闘の末、二日間にわたるテスト期間が幕を閉じた。
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テストの結果。
「おいまじでか」
鏡也と海生のテストの勝負の結果は僅差で海生の勝ちだった。
二人ともテストの平均点は九十点台。数学と英語のテストでは鏡也の勝利。それ以外の三教科では海生の勝利。総合点で海生が鏡也を上回った。
勝負の決め手は優香と美優から借りた去年のテスト問題だろう。あのテスト問題のおかげでテストに出る問題が絞ることができ、
海生が予想した問題がかなりの的中率を誇った。優香と美優にお礼を言わなければいけないと海生は感謝した。
「ね?」
海生は数日前に努力型に足をすくわれると言った言葉を思い出し、どや顔で鏡也を見つめる。
「ねじゃねぇよ腹立つその顔やめろぉっ」
まさか負けるとは思ってなかったのだろう。鏡也はかなり悔しそうだ。
「じゃあこの前言ってた何でもいうこと聞くってやつだけど」
さっそく本題に入る海生。くっと一言声をあげどんな命令をされるのかと身構える鏡也。例のごとく周りで反応している者達もいた。
「鏡也さぁ…… レスリング部入れよ」
「え?」
予想外のことを言われた鏡也は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をする。
「いや何か他のクラスの友達から鏡也結局サッカー部に入らなかったって聞いてさ。だから暇もてあましてこの前もレスリングの試合見に来てくれたんだろ?」
「お前俺以外に友達いたんだな」
「そのくだり前もやった」
サッカー部に入る予定だった鏡也はなぜかサッカー部に入らなかったらしい。
「なんでサッカー部に入らなかったの?」
当然出てくる疑問を口にする海生。当初はサッカー部に入ると言っていたはずだ。
「あーまぁサッカー部って実は人数ギリギリで廃部寸前らしいんだわ。そんな中で入っても何か大会で活躍出来なさそうじゃん」
サッカー部に入部しなかった理由は活躍出来なさそうだかららしい。
「へぇ。でもすぐにレギュラー入れそうだし、鏡也が引っ張っていくってことも考えなかったの?」
「無理無理。買い被りすぎ。いくら俺でもそこまで出来るとは思えなかったわ」
ふーんと相槌をうった後海生は本題を切り出す。
「まぁ無理にとは言わないけど、持て余してるようだったら一緒にレスリングどう? レスリング部って団体戦で階級揃えたいから人数いるに越したことはないみたいだし、あと結構面白いし」
誘われた鏡也はまんざらでもなさそうな感じだった。後ろを振り返り背を向けながら海生に聞こえない声で、お前を見てたら楽しそうなことは分かるんだよと呟いた。
後ろを向いた鏡也は海生に見えない位置で嬉しそうに笑い、
「考えとく」
と言い残し、その場から離れた。




