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フリースタイル  作者: カブリネコ
レスリングをするために
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テストで勝負

 次の日、学校でテスト勉強について鏡也と話をした。


「へぇーちゃんとテスト勉強してるんだな」


「まぁどんな問題が出るか予想しながら普段してる勉強をおさらいしてるようなもんだけどね」


 普段からそれなりに勉強をしている海生はおさらいをしているような感覚なのだ。


「海生は一応ちゃんと勉強してるっぽいもんな」


「そういう鏡也はあんま勉強してる感じじゃないよな」


 鏡也は普段の授業は普通に聞いているが、家に帰って勉強しているという感じではない。中学の時からの付き合いだがそれは高校になっても変わらないようだ。


「んーまぁ授業聞いてればだいたいわかるし、テストに出るって先生方が言った箇所だけちょこっとテスト前に見返せば点はとれるし」


「お前のそーゆー天才型のとこ腹立つな……いつか努力型の奴に足すくわれるぞー?」


「ねぇよ。お前は俺に勝ったことないだろ?」


 毎度恒例になりつつある取っ組みあいの喧嘩をはじめる鏡也と海生。だがこと取っ組みあいに関しては、鏡也はもう海生に手も足もでない。


「ね?」


 どや顔で鏡也を組み伏せる海生に悔しそうに言葉を返す鏡也。

 だが二人は気づいていない。その二人を見守るクラスの視線の中に、最近優香と美優と同種の視線が紛れ込んで来ていることを。


「ちくしょうお前こんなのばっか強くなりやがって! この前の大会の時だって……」


「ん? なんで大会のこと知ってるの?」


 しまったというような顔をする鏡也。どうやら大会の時見に来ていたようなのだ。


「うるせぇ別に良いだろ。俺そもそも見にいくって言ってたし」


 見に行った鏡也は思ったよりも海生が活躍していたこと、レスリングが思ったより面白そうだったこと、マネージャーが思ったより可愛かったことで、少しバカにしていた自分が恥ずかしくなりなんとなく声をかけられなくなっていたのだった。


「へぇー見に来てたんなら声かけてくれれば良かったのに」


「ただ見たかっただけだから良いんだよ。それよりテストで勝負しようぜ?」


「負けたら何でも一つゆうこと聞くとか?」


 周りで話を聞いていた者たちの中に『ん? 何でも?』と反応している者がいたが海生達の耳には入らなかった。


「おーしそれで良いぜ? 勝ったらお前に人に言えないようなことさせるからな?」


「それはこっちも同じだよ」


 テスト勉強に気合を入れる二人。そして放課後、昨日と同じように勉強に励む。

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