第4話 剣術の練習が始まる
次の日____
木の剣を持ったリュークが現れる。
リリアンはスッと扉を開けた。
「!!!!リリアン。寝返ったのね‥‥」
リリアンは一瞬びくっとしたが持ち直した。
「いえ扉のためです…」
「ん?扉のため?まぁ、今日からはこの木の剣を使うぞー」
リューク様、何も気が付いておられないのですね。
訓練場にて___
「持つ手が逆だ。うむそうだ。」
「はい」
両手で剣を持ち、木に向かって剣を振る。
リュークは一撃ごとにフォームをチェックする。
これを何度も繰り返した。
「だいぶ良くなったぞー。本当に頑張ってるな」
褒められてうれしいですわ。
「リューク様のおかげですわ」
「あとは、相手がいる場合もやらないといけない」
「よし!俺に向かって斬りかかってこい」
「え・・・副騎士団長ですよね・・・・」
「さぁ遠慮なんかいらないぞ」
違う遠慮じゃない…
もうどうにでもなれー
「えい!」
カアアン。
木の乾いた音が響き渡る。
「今の腰が入ってないな。もう一度!!!」
「はい!」
そのころ____
クリスとマリエンヌは武器屋で真新しい剣を買ってご満悦だった。
「そういえば、ロゼッタのやつ剣術大会に出場するらしいぞ」
嫌な笑みを浮かべるクリス。
「そうなんですの?あら、ロゼッタ様はお気は確かかしら?あなたに振られておかしくなってしまったのかしらね?アハハハ」
次の日の朝____
すでに着替えてロゼッタはリュークの到着を待っていた。
スッとリリアンが扉を開ける。
「おはようございます。リューク様!」
「え?あ、おはよう。」
戸惑うリュークの腕をつかみロゼッタは訓練場に向かう。
「今日は凄いやる気があるな。俺はうれしいぞ!」
ロゼッタはリュークを見ながら答える。
「昨日の訓練で、私、太刀筋が見えるようになってきた気がするんです!!」
「すごい成長だ…こんなに呑み込みがいい見習いは今までいなかった…」
ん?見習い?
「あの・・・入団してませんが・・・」
びっくりした顔でこちらを見るリューク様。
こっちもびっくりなんですけど‥‥
「すまん、呑み込みが良すぎて騎士訓練だと思い始めていた…」
「…ハハハハ。リューク様ったら面白いですわ」
「いや、剣術大会が終わったら、是非、騎士団へ入らないか?」
「入りませんわ」
___1週間後
「よし!!!だいぶ動きも良くなってる。これなら並みの騎士は秒殺だ。」
「本当ですか!うれしいですわ」
「最近はリューク様の太刀筋が少し止まって見える時がありますのよ」
リュークの顔が固まる。
「止まって?」
「ええ、止まって見える時があります」
「それは、剣豪のレベルになってきてるぞー。まさかフィジカルギフトは動体視力にも及ぶのか?!本当に羨ましいスキルだ」
真顔になってこちらを向き直るリューク様。嫌な予感ですわ。
「ぜひ、騎士団に入らないか」
「入りませんわ」
___大会二日前
ドゴォオオオン‥‥
「これ、何の音……?」
リリアンは訓練場のほうから聞こえる轟音に怯えていた。




