第2話 リューク様の優しさ……筋トレ付き?!
次の日、幼馴染であるリューク様が訪ねてきた。
ロゼッタは昨日の出来事を思い出し、頬の腫れ具合を見ていた。
鏡の中にいるロゼッタは浮かない顔で頬を腫らして、手には痛々しく包帯が巻かれていた。
侍女のリリアンが部屋を訪ねてきた。
「只今、応接室でお待ちいただいておりますが、リューク副騎士団長様が昨日のお嬢様の件を聞いて訪ねてきました。お会いになりますか?」
リュークには申し訳ないけど、今日は会う気分じゃない・・
「お断りしてもらっても・・」
「あ、リューク様お待ちください!」
外から侍女長の声が聞こえる。
____バアァアアン。キュウイン
開いた拍子に扉の蝶番あたりから何か音がしたような?
「ロゼッタ!聞いたぞ!」
リューク‥‥扉‥‥
扉の建付けが少し歪んでいます。
リリアンが扉のほうに目をやって驚愕の表情を浮かべている。
ロゼッタと目が合うと、リュークは整った顔を歪ませた。
「クリスか!クリスにやられたんだな!こんなに‥顔を叩かれたのだな?なんと?!手まで…。もう大丈夫だ。俺がついているからな」
怒っているが、優しい言葉に涙が出てくる。
リュークは優しい手つきでヒールをかけて頬の腫れと、手の痛みを治療してくれた。
「もう痛くないか?」
「はい、ありがとうございます。もう痛くありませんわ」
リューク様の優しさがうれしい。
「何故、昨日連絡しなかったのだ?遠慮しなくていいんだぞ!!」
「ありがとうございます…昨日は少し混乱してしまって話せる状況ではなかったの。でも、リューク様のおかげで話せそうですわ」
「それで何があったんだ?」
私は昨日のクリス様が訪問したところからリューク様に全部話した。
「なんて男だ。女性に手をあげるなんて…」
「しかも、ロゼッタという最高の婚約者がいるのに他の女人と‥」
リューク様は私の二の腕をマジマジと見ながら言った。
何故、二の腕を見るのでしょうか?
「絶対に許せん」
私の手を取り、品定めをするかのようにマジマジと手と腕を見ている。
何だろう?何を見てるのかしら…
「よし!復讐だ。俺が付いてるからな。やり返すんだ!」
ん?
「まずは剣術と言いたいところだが筋力が足らん。」
んん?筋力??
「ちょっと待ってください?何の話でございますの?」
ものすごい良い笑顔で笑うリューク。
「何って、ロゼッタ。剣術大会に出るに決まってるだろう」
「はい?誰が?」
「ロゼッタが」
「えと、何に?!」
「ロゼッタが剣術大会に出るのだ」
「え?」
「そうと決まれば今日から毎日筋トレだ!!」
「えーーーーーーーー」
あ、先ほどのは筋力を見ていたのですね…
「まぁ、今日はどれくらい筋力があるか確認するぞ!さぁ、腕立て用意!1,2,3,おいおいまだまだそんなもんじゃないだろう!!!」
公爵令嬢ですのに、腕立てをさせられているのですが…
なんですのこれは・・・




