9話 『握琉舞久』.89
握琉舞久は知り合いに考えてもらいました
あれから何分たった?体感30分くらい経ったが、実際時間は十分くらいかな。本当に辛い。ダメージ入れれねぇんだもん。とりあえず、リュコスラは回収した。普通に壊される。いや、修復できんだけどね。
雷と溶岩?を使ってくるせいで、〈鋼灰塔盾〉と〈鐵拳萬壊〉が使えねぇ。〈鋼灰塔盾〉はこう云う割と大きめのモンスター相手の視線避けとかに使うつもりだったんだが⋯⋯まぁいいだろう。
ジャストガードとジャスト回避でなんとか耐えてるが、ダメージが入らねぇし。
そしてアチィよ。必然的に脚が近くにあるから熱が直でくるんだわ。スリップダメージ受けてるって。
ハァ辛い。普通にジャンル変わるのやめてくれよ。違うじゃんジャンルが。草野球してたらプロ野球の試合に出せられた気分だわ。
たしかに魔法とか使ってくるタイプの敵はいたけど、ここまでじゃなかったよ。あのダームンラインでさえここまでじゃなかったよ。そして、何よりも怖いのが、これがNOMでもUMでもないってことだわ。こんなもんがうじゃうじゃいんのかよ。魔境すぎるわこのサバンナ。
とりあえず、避ける。おい、落雷しながらマグマを下から出すな。
文句を言いつつも、ある程度張り合えてはいる。ただ、勝てる未来が見えない。
猫阿修羅は背中に雷、足に溶岩を纏っている。溶岩はそのまま脚での攻撃に使用し、背中の雷は帯電したり放電したり落雷を落としてきたりと汎用性が高い。
攻撃に容赦がねぇ。正直、神樹防盾じゃ守りきれない。でも、他に使える盾なんてないし⋯⋯
うーん、どうしようか。とりあえずもう少し耐えたいんだよなぁ。なんと言うか、意地だよね。負けたくない。だが、ダメージ入れる方法がなぁ。あれ試してみるかぁ?いや使えないな。
これあれか?弱点属性狙えばいい系か?だとしたらなんだ?雷と溶岩か、氷雪は効くだろうな。土系の攻撃は溶岩で意味ないだろうし。だが、氷雪系の武器は持ってないしな⋯⋯ん、行けるか?このゲームの物理法則なら行けるか。
「ちょ、一旦たんま」
完全防御空間サイコォ。一気に安全空間の確保だぜ。まぁ、俺が使ってる武器が神樹防盾だから成り立ってんだけど。普通の盾なら多分秒で壊れてる。まぁ神樹防盾は別の意味で壊れてんだがな。
さて、残ってたかな。大体売ってるから、あるかどうか⋯⋯よしあった。
「さて、ディグニファイド・ブラック第二形態だ」
振り下ろされる右脚を相手の右懐に入ることで避け、右後脚を攻撃。よし手応えあり。〈氷魔結晶〉を砕いて剣に纏わり付かせ、弱めではあるが氷系統のダメージを与えることに成功する。
あとはこれでダメージを稼ぐだけだ。
ガタイがでかい分死角が多い。いままでの戦いである程度の位置は把握している。死角に入り、傷を入れる。先ほどよりわかりやすくダメージが入ってるな。でもカスダメっぽいなぁ。もう少し戦って勝てそうにないなら死ぬか。
◇◆◇◆
あぁもうだめだ、死のう。勝てない勝てない。部が悪すぎる。
攻撃の手を止める。
猫阿修羅の背中が帯電し、バチバチと音を鳴らしながら力を貯める。青い光が一点に集まり、圧縮しより強い一撃へとその力を昇華させる。
バサッ
そして、光と共に俺の体を消し去らんと青い稲光が俺の方へとまっすぐ飛んできて───
───氷の障壁が、その稲光を止める。
「Ⅰ II IIIでスタートして
IV V VIで場を沸かす
VII VIII IXでテンに佇む
I’m No.1 握琉舞久
助けは必要かい?少年」
えぇ何この人。
「多くは聞かないyo。but,youは本当は負けたくないんじゃないかな?最後の最後で足掻こうとしてたしネ」
なんかよくわからんが、助けてくれるっぽいな。まぁ、この状況で死ねないし。手伝って貰うか。氷系の魔法も使えるっぽいしな。
「ちょっとな⋯⋯負けられない理由ができただけだ。握琉舞久だっけ?」
「マイクでいいyo」
「じゃあマイク。コイツを倒すのに手を貸してくれ」
「Off course」
氷の障壁が砕け散る。
「援護は任せなよ。運命別れるダイスのロール、お前を喰らうぜナイフとフォーク、今はまだまだライブの途中、いでよ、アイツのcallでICEのWALL」
地面から氷の壁が突き出し、猫阿修羅を捉える。それだけでは終わらず、その壁から蔦のように氷が伸び、猫阿修羅を逃さぬように絡みつく。
ちょっとなんかダサすぎて鳥肌立ってきた。
「ラップのNOWか。マイク、それを俺の剣に付与することってできるか?」
武器をフェルサタンから朧に変える。
「OK、剣に纏わせる氷の膜、相手の逃げ道とうに無く、お前が振り降ろす終わりの幕」
氷の膜が朧を覆い、氷の剣へと変貌する。
酷使無双等を使い、身体能力を向上。猫阿修羅自体はマイクによって動きを封じられている故、防御面は捨てる。
猫阿修羅の後方に回り込み、脚の1点狙い。機動力を奪う。
動きを封じられているとはいえ、放電はできるようで、猫阿修羅が準備体制に入る。
大抵、こういう時はアクションを邪魔すれば攻撃はできない。鋼灰塔盾を取り出し、足場にして猫阿修羅の背中に登る。と同時に回収
集まった電気によるスリップダメージを受けながらも、その背中に一撃を入れ、放電を阻止する。
背中の上なら、ダメージも通る。
朧を猫阿修羅の背中に突き立て、フェルサタンを取り出す。
「【昇天】」
MPはまだまだ使える。使っていてわかったのだが、腕輪をつけていたら、あの球体は別に取り出さなくていいらしい。
MP残量は無視だ。間髪入れずに攻撃を続け、ダメージを稼ぐ。
「meも手伝うyo。【氷回槍】」
いや、ラップ以外も行けんのかい。
氷のドリルが猫阿修羅の脚を削る。
その間に背中の上で跳躍、さらに鋼灰塔盾召喚。思いっきり蹴り、もう一度跳躍。そして、俺に蹴られた鋼灰塔盾が猫阿修羅に向かって落ちていき、重さと速さを持った一撃が猫阿修羅の頭を揺らす。
さらに、俺自身も重力に従って落ちていき、猫阿修羅の顔に縦に一閃を入れる。
これでも傷を入れれるだけか⋯⋯
「だが、そこが見えてきたなぁ、猫阿修羅」
息を荒げる猫阿修羅に対し、剣を構える。
明日も投稿します
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途中の守ろうとしたのは剣闘士のオートガードだけど、それとは別でディグニもガードしようとしてた。視線を感じたから




