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Numerous Divided Life ニュマラスディビデッドライフ  作者: 靄然 翠
〈第2章 混合の灰は種間競争に喰らわれる〉
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5話 『デザルト・ガルター』.85

この時間の投稿はちょっとした実験です

 先ほどの称号虫殺しは、ゴブリンヘイテッドの虫バージョンみたいな感じだった。いやいらねぇ。死ぬほどイラねぇ。ん?待て待て待て、ってことは。


 地面が揺れる音がする。


「二人ともスマン。本気で走るぞ」


 数十匹に及ぶ虫の群れが追いかけてくる。


 なんか見たことないやつがいるしぃ。って、京足!なんでテメェがここにいるんだ。住処に戻ってろよ!


◇◆◇◆


 あれから数時間。なんとか逃げ切ったのだが⋯⋯


「なんか遠くなってねぇか?」


「まぁ、後先考えずに走ってきたからな」


「これを体に塗っとけ」


 アルクスがデカめの缶ぐらいの大きさの瓶に入った禍々しい液体を渡してくる。


「これ何?」


「名前は忘れたが、あの森に住んでる唯一の虫じゃない蛇型のモンスターの毒。あそこの虫達から遺伝子レベルで嫌われてるから、おそらくこの砂漠あたりの虫系統モンスターからも嫌われているはずだ。効果はあると思うぞ。そして、目や口、鼻や傷口などから摂取しない限り毒状態にならないから体に塗りたくっても大丈夫だ」


「あぁわかった」


「⋯⋯ディグニ。よく躊躇なく塗りたくれるな」


「いや、まぁ。こんなこと気にしてたらやっていけないこと多いから」


「あぁ、そうか」


「よし、じゃあいくか!」


 あとでこの称号どうにかしないとな。


◇◆◇◆


 デゼルト・ガルター

 島の隆起に伴って12方位に現れた12の街には獣人が住んでおり、12時の方角から時計回りに鼠、牛、虎、兎、龍、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪と十二支が割り振ってある。ただし、鳥は鶏だけではない。

 デゼルト・ガルターは鳥の獣人である鳥人が住まう街である。


「鳥人だけじゃなく、他の獣人もいるみたいだな」


「プレイヤーも居るに居るね」


「なぁ、なんでここの奴らはこんなに冷静なんだろうな」


「確かに。なんでなんだろうな」


「そういうのは考察勢に任せればいい。僕らの仕事ではないだろ?」


 確かに、考察クランもあるし。考察はめんどいしな。


「そうだな」


「じゃあ、僕はこの辺で」


「了解」


「あれ、アルクスはどこにいくんだ?」


「あぁ。アルクスはジョブを取りに。ジョブとったら帰ってくるってよ」


「なるほどな。で、どうする?」


「時間も遅いしな。一旦街見てから宿で寝よう」


◇◆◇◆


 さて、昨日ある程度目星をつけたところを回りながら闘技場に向かって職業の入手。今日はそこで終わって、後日レベル上げにするか。


「おぉ、ログインしたか」


「よぉノーシ⋯⋯休日すぎるだろ」


「はぁ?ただコーヒー飲んでるだけだろ」


「その姿がリラックスしすぎだわ」


「別にいいだろ。そろそろいくぞ」


 というわけで、街の探索。

 鳥人問い荒れるだけあって、結構鳥だ。ただ、人語を扱えるわけではないので、基本的に文字でのやり取りとなっている。

 文字を読み取る知能はあるんだな。

 たまに人語を操れる鳥人もいる。そういう奴には、インコやオウム、九官鳥の面影が見える。兄さんが言ってた、坤が喋ったのと同じことなんだろうな。

 文字でのやり取りって言ったけど、こいつらも日本語使えて⋯⋯怖いな。英語も使えるし。中国語とか韓国語とかは俺が使えないからあれだけど。

 そうだ。


「ノーシュ。なんか別の国の言語使える?」


「は?なんで」


「いいから」


「ドイツ語と中国語なら。フランス語とスペイン語もちょっとだけ」


「なんでそんなに」


「医学部だからってのと、興味があって。選択してるのはドイツ語だけど」


「じゃあ、その言語で鳥人と会話してみて」


「えぇ。いいけど」


 ノーシュが鳥人の方に行く。


 うわぁ、話せてるわ。どうなってるんだよ⋯⋯


「話してきたけど。なんだったんだ」


「特に深い意味はないよ」


「はぁ?」


「さて、次の場所へ行こうか」


 途中で耳より情報が入った。どうやら称号を一つで毛選択することだできるみたいだ。

 と言うわけで、ゴブリンヘイテッドを洗濯して首飾りもつければ完成。

 そして、現在闘技場の前に来ている。


「俺のが剣闘士で、ノーシュが双剣士だったか」


「どこにあるんだろうな」


 というわけで受付に聞いてみる。


「すみません。ジョブクリスタルってどこにありますか?」


「ジョブの解放ですね。ジョブクリスタルは左の通路の奥にあります。そこにも人がいますので、就きたいジョブを伝えてください」


「わかりました」

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