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Numerous Divided Life ニュマラスディビデッドライフ  作者: 靄然 翠
〈第2章 混合の灰は種間競争に喰らわれる〉
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12話 『始まる因縁と終わる因縁』.92

とりあえず、5話分あるので投稿再開します。次回は今週か来週の木曜日です。

 街に響くカラスの声。家に入っていく車達。茜色に染まる空⋯⋯


「夕方じゃねぇか」


 どうやら俺は半日以上寝ていたらしい。通りで喉が乾いてるわけだ。


 ずっと寝ていたことでガチガチになっている体を起こしてリビングに行く。

 チャチャっと晩御飯を作り素早くたいらげ、NDLへとログインする。


「やっとログインしたなぁ。何やってたんだぁお前」


「寝てた」


「赤ちゃんかよ。で、今日は何すんだ?」


「ノーシュのところに行こうかと」


「ノーシュ?誰だそいつ」


 まじかこいつ。


「俺たちが初めて会った頃、俺と一緒にいたやつだよ。もう忘れたのか?」


「あぁあいつか。どうでも良すぎて忘れてたぜ。で、そいつはどこにいるんだよ」


「この街のどこか。闘技場にいるらしいが、どこにあるのか確認するのを忘れてた」


「まぁ一旦外に出ようぜ」


「そうだな」


 外に出た俺たちは、ラウムに乗って、闘技場と思わしき所をピックアップし寄ってみるのだが、ノーシュの姿はどこにも見当たらない。しっかりと受付で確認もしているが名前がない。


 ログインしているはずなのだが・・・・・・・


「それって本当にただの闘技場なのか?」


「というと?」


「地下闘技場みたいなのがあるとか」


「⋯⋯あっそうだわ。地下闘技場だ」


「はぁ⋯⋯で、それはどこにあるんだ」


「ここのすぐ近くだ。この辺の路地のどっかに入り口がある」


 俺とリヒトは、路地を見て回る。


「ここで最後だな」


「あのぉすみません」


 俺たちが路地裏へじゃ入ろうとした時、後ろから声をかけられる。

 振り向けば、そこにいたのは二十歳態度の女性だった。


「俺たちになんか用ですか?」


 NPC、何かのイベントか?


「あの、知らなかったら別いいのですが、この人を見ていないですか?」


 そう言って渡されたのは一枚の写真。この人ともう一人、同い年くらいの男性が写っている写真だ。


「これは?」


「私の幼馴染なんですが、一昨日から家に帰ってないみたいで心配で」


「リヒトは見たことあるか?」


「いや、ないな」


「すみません。お力にはなれないみたいです」


「そうですか⋯⋯」


「僕らもできる限り探してみますよ」


「あ、ありがとうございます。よろしくお願いします」


『クエスト 家に帰らない少年 D』━

捜索クエスト:少年の捜索


依頼報酬:???

━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「探すのか?」


「時間があればな。とりあえず、闘技場に行くぞ」


◇◆◇◆


 と言うわけで、ノーシュのところへ来たわけなのだが⋯⋯


「なんでだ? なんで、ディグニがこいつと一緒にいるんだ? しかも仲良さそうに。俺たちはこいつに殺されたんだぞ?」


 案の定怒られている。


「いやだって⋯⋯ほら、仲間は多い方がいいだろ?」


「だからって、別にこいつじゃなくても⋯⋯はあ? 仲間ぁ、俺たちと? こいつが?」


「まぁいいじゃねぇか、仲良くしおうぜぇ? ノーシュくんよぉ」


「馴れ馴れしくすんじゃねぇよ。俺はな、別にお前が嫌いってわけじゃねぇ。だがな、一回お前に負けてるんだ。しかも理不尽な理由で襲われて。ディグニは許したっぽいが俺は許してない。そこだけは許せない」


「落ち着けよノーシュ。別にリヒトは悪いやつじゃないぜ? ロールプレイ中だったんだからしかなないだろ? そう言うもんじゃん、MMOって。別に大切な人を殺されたわけでもないんだしさ」


 まぁ、こう入ってるものの、俺が個人的にリヒトを目の見える範囲に置きたいだけなんだが。そんなこと今は関係ないしな。


「ディグニがいいって言うんなら、良いが。それとは関係なしに俺はこいつと勝負がしたい。あんな負け方したままじゃ、こっちも腹の虫が治らないからな」


「良いぜぇ。俺に勝てるんならなぁ」


 おい挑発すんな。折角仲間になること自体はOKしてくれたんだから。


「戦うなら、リヒトはラウムなしな」


「何それ、手加減か?」


「手加減じゃねぇよ。普通にラウムは反則だ。反則級の強さなんじゃなくて反則なんだよ」


「俺も使えたとしても使う気はねぇよ。ラウムを使うには、ここは小さすぎるしなぁ」


 そう言いながら二人がリングの中に入っていく。


「ルールは回復系アイテムの使用を禁ずるだけ。それ以外はなんでもありだ。どちらかが死んだらその時点で終わり。レディ⋯⋯ファイト」

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