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魔術師たちのカナデアイ~交錯する想いと戦い~  作者: 衣月美優
第四部 卒業試験、下級戦闘魔術師へ
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第七十九話 様々な妖精たちとの出会い〈後編〉


 カキたちがさらに奥へと進むと、そこにはピンク色の妖精たちがいた。

 さっきの緑の加護を持つ妖精たちがいた場所は、本当に緑しかなかったが、ここにはピンクはもちろん、色とりどりの花が咲いている。

「・・・さっき、マリアンが言ってたこと、ちょっとわかるかも」

「え?」

 ぼそりと呟くシーラに、カキはきょとんとしていた。

 シーラは吸い寄せられるように、迷うことなく一匹の妖精に近づいていった。

「もしかして、あなた、私の妖精じゃない?」

『うん、そうだよ。私はフワラ。花の加護を持つ妖精よ』

 シーラも自分の妖精を見つけ、エベラルドのもとへと戻っていった。

 カキたち四人は、さらに奥へと進む。

 そこにいたのは、茶色の妖精たちだった。

「悪い。オレも抜けるわ」

「え!?まさか、お前・・・!」

「あぁ、ここにオレの妖精がいる」

 今度はビトが、吸い寄せられるように一匹の妖精に近づいていった。

「オレの妖精はお前だな?」

『そのようだな。オレの名前はソイド。土の加護を持つ妖精だ』

 ビトも妖精を連れてエベラルドのもとへと戻っていったので、カキたち三人はさらに進んでいく。

 次に見つけたのは、灰色の妖精たちだった。

「ん!?あれ!?」

 ジャスパーが急に声をあげ、走り出した。

「お前、オレの妖精か?何か、ビビーッときた!」

『騒がしいやつが来たもんだな。お前がオレのご主人とは・・・オレはスタッグ。岩の加護を持つ妖精だ』

「うぉぉおお!マジか、やった!」

『頼むから、あまり騒がしくしないでくれ。騒がしいのは好きではない』

 スタッグは迷惑そうにいっていたが、ジャスパーにその声は届いていなかった。

 ジャスパーはスタッグを連れて、喜びを体現したような走りでエベラルドのもとへと戻っていった。

「み、みんな、どんどん見つけていくね・・・このまま見つからなかったらどうしよう・・・っていうか、僕は見つけられない気がする」

 ナタリオは一気に不安になっていた。

 はじめは六人もいたのだ。それが、今やカキと二人。不安にもなる。

「大丈夫だって。まだ時間はあるんだし。そんなこと考えてたら、見つかるもんも見つかんねぇよ」

 カキはそう言ってナタリオを励まし、さらにさきへと進んでいった。

 次に見つけたのは、深緑色の妖精たちだった。木の加護を持つ妖精のようだ。

「どうだ、ナタリオ?見つかったか?」

「ううん、全然・・・たぶん、ここにはいない」

 カキもナタリオも妖精を見つけられなかったので、さらにさきへと進んだ。

 次に見つけたのは、黄色の妖精たちだった。雷の加護を持つ妖精のようだ。

「ここもいない・・・な」

「そうだね・・・」

 ここにもカキとナタリオの妖精はおらず、さきへと進む。

 次に見つけたのは、水色の妖精たちだった。水の加護を持つ妖精のようだ。

「いねぇ・・・」

「ここもダメだね」

 一体、いつになったら見つかるのだろうかと、焦りも出てくる。

「よし、次に行くか」

 そうして、次に見つけたのは、火の加護を持つ赤色の妖精たちだった。

 だけど、ここにも二人の妖精はいなかった。

 さらに奥に進むと、今度は紫色の妖精たちがいた。

「み、見つけた・・・!」

「へ!?マジで?」

 ナタリオの言葉に、カキは驚き、目を見開いた。

『やっとボクのご主人さまが来たようだね。ボクはフゥ。風の加護を持つ妖精だよ』

 ナタリオにも妖精が見つかり、とうとうカキは一人となってしまった。

 それでも、カキは希望をもって前へと進んだ。ここで立ち止まったって仕方のないことだから。

 きっと、すぐそこに自分の妖精はいる。

 そう言い聞かせて、カキは奥へ奥へと進んでいった。


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