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黒衣の男・・・・・


闇の部屋で・・・・・・


 黒髪赤目の女性は・・・・・

白いドレス・・・・・


 いや違うか・・・・

白いブーツ・・・・


 白い美しい意匠のタイツ・・・・・

胴は少ない白い布地で美しさを更に・・・・・


 首には首輪を鎖に繋がれ・・・・・


 そして魅せつけるように輝かせている・・・・

其の表情は凛々しい・・・・・・


 赤い絨毯の道を・・・・・

闇の中の卑しい視線にさらされ・・・・


 それでも自身の意思で歩む・・・・


 「何故だ」


 ヴァイスの声が響く・・・・・


 ざわつく部屋・・・・・

誰の声だと・・・・


 声の出どころに皆の視線が・・・・

黒衣の男が・・・・・


 主催者の場所に・・・・

黒いスーツ・・・・


 黒いマント・・・・

黒い髪・・・・


 カツカツと美しく・・・・

幻影を纏い・・・・


 闇の中怪しく輝き・・・・

歩むヴァイス・・・・


 誰もが見惚れ・・・・・

気が付かない主催者が害されていることに・・・・


 ヴァイスは刀を手に・・・・

首輪を切る・・・・・


 首輪だけを其の黒い刀は切る・・・・

そしてふっと消える・・・・


 ヴァイスは黒髪の顎に手を添え・・・・


 「何故誇れる」

「君は家を滅ぼし」


 「其の身は既にいやしい」


 黒髪はヴァイスの目を見つめ・・・・・ 

「・・・・・・・」

 

 ヴァイスは覗き込むように・・・・


 穏やかに笑い・・・・

「ヴァンの義理妹よ」

「ジェナ」

「兄を救う気はあるかい?」


 ジェナは驚き目を丸くし・・・・

「兄を?」


 間を空け・・・・・

「・・・・・救う?」

「何故?」


 ヴァイスはふうと顎から手を離し・・・

「気は無いか」


 振り向き・・・・

其の背にジェナは手を伸ばす・・・・


 必死に・・・・・

「違う!」

「もう兄はヴァンは救われた!」


 「そうでしょう?」


 ヴァイスは振り向き手を掴み・・・・

抱き寄せ・・・・・


 囁く・・・・・

悲しいい表情で残酷に・・・・


 「残念違う」

「君は俯いて泣きはらして」


 ヴァイスは劇を続ける・・・・・


 「ただ運命を呪えば」

「彼は満足した」


 ヴァイスは視線を・・・・

黒い槍でやりぶすまなソレに移す・・・・・・

 

 座りながら刺さりまくり・・・・・

表情は悔し気である・・・・


 光に照らされる其れは・・・・

血は出ておらず・・・・・


 息を飲むほど美しく何と醜いのかと・・・・

そう皆思い・・・・・・・・


 ヴァイスは再び喋り出す・・・・・

「満足できなかった」

「彼はヴァンに君の実情を教えた」


 「そう今此の時・・・・・」


 ジェナは泣きだす・・・・

「何でどうして」

「私はだれもすくえないのおおおおお」


 「力があああああ」


 照らされる中泣き叫ぶジェナ・・・・


 皆がどうしてと嘆き始める・・・・

どうしてこうも上手くいかないのかと・・・・


 ジェナに感情移入し・・・・

ただ見守る・・・・・

 

 ヴァイスは抱き・・・・・

嘆きを受け止める・・・・


 皆ヴァイスに黒衣の男の次に期待する・・・・

ジェナを救って欲しいと・・・・・


 泣きじゃくるジェナに・・・・

ヴァイスは声をかける・・・・・・・


 優しく・・・・

「もう一度聞くよ」

「君は兄をヴァンを救いたい?」


 「君の望は?」


 ジェナは・・・・・

けろりと真剣な面持ちで・・・・


 「すきにしたい」


 ヴァイスは喜び・・・・・

「そうか」


 見ている皆も喜ぶ・・・・・


 「うん」

「いいねえー」


 「叶えてあげよう」

「正し僕と契約して」


 「そうしゃになって欲しいんだ♪」


 ジェナはヴァイスを睨むように・・・・

「そうすれば兄をヴァンをすきに」


 ヴァイスは微笑み・・・・

「其れは君次第」


 ジェナは決心し・・・・

「なる」


 ヴァイスはマントをばさりと・・・・


 光が満ちる・・・・・

部屋に満たされ・・・・・


 昼の光を阻害していた闇は消え・・・・・


 「くくくくくく」

「馬鹿だな」


 「俺はなんて」

「黒衣の男感謝する」


 黒い槍は消え・・・・・

主催者は笑い・・・・


 「さあ皆劇は閉幕だ」

「皆祈ろうハッピーエンドを」


 「そして我らも迎えよう」


 拍手が巻き起こり・・・・・

皆気が付いた・・・・・


 誰かの喜びを自分の事の様に喜べる幸せに・・・・

 

 主催者は確かにと・・・・


 ヴァイスは囁いた座り・・・・・

むかつきの中に居る主催者に・・・・・


 「君の望は叶わない」

「叶えてあげよう」


 「お礼は要らない」


 そして気が付けば動けず・・・・・

ジェナに泣いて欲しくないと・・・


 ただ笑ってほしいと・・・・

何時どこでと・・・・


 嘆き・・・・


 そしてジェナの変容に・・・・

そう心から喜んだ・・・・・・


 願いは叶った・・・・ 

もう大丈夫と・・・・・・・


 こうしてヴァイスの肯定劇は肯定者を増やす・・・・



お読み頂き有難う御座います。

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