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はだしまい  作者: MANAM


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第四話 洗濯靴下ピカピカ裸足

ある日の朝、澄香が学校に行く準備をしていると、靴下がないことに気づく。タンスの中をひっくり返して探しても見つからない。


「あれ!? なんで靴下が一つも無いの!?」


澄香の慌てた声が廊下まで響き、それを聞いた文香が部屋に入って来て言い放つ。


「お姉ちゃんの靴下全部捨てといたよ」


「はあ!? なんでそんなことすんのよ!」


あまりに唐突で突飛な言葉に驚愕の表情を浮かべる澄香。

しかしそんな澄香を見ても文香は冷静に続ける。


「だってお姉ちゃん、靴下履いてても足臭いでしょ。洗濯するお母さんが可哀想だよ」


確かにごもっとも…と、謎の納得をしてしまう澄香。


「だから今日からお姉ちゃんも一生裸足ね!」


ドン! と言う音が聞こえて来るほどの堂々たる態度で言い去って行く文香。

そして、そんな文香の言葉に一つの疑問が浮かぶ。


「お姉ちゃん『も』って…あんたは一生裸足でいるつもりなの!?」


と、文香の後ろ姿を見送る澄香だった。



その日澄香は仕方なく裸足登校することになった。

昼休みに朝の出来事を藍那と桃に話し、裸足で上履きを履いている理由を説明した。


「あんたの妹もやるねえ。それにしても一生裸足って響き、なんかエロいね」


ニヤリとする藍那。


「どこがよ!」


呆れながら返す澄香の横で、いそいそと何かをしている桃。


「どうぞ…」


と、恥ずかしそうに澄香に差し出して来たのは脱ぎたてホカホカの桃の靴下。当然澄香は、


「うん、いらない」


と即答。


すると目をうるうるさせて悲しそうにする桃に慌てた澄香が、「わかったよ!貰っとくよ!」と体温の残るホカホカの靴下を受け取る。(後で見てない所でビニール袋に入れて密閉する)


そして桃の裸足からも芳醇な臭いが。


「あんたも相当な足の持ち主ね」と、桃の裸足を見て呆れながら言う藍那に、「はわわ」と両手を口に当てて顔を赤くする桃だった。


澄香は食べ終わったお弁当箱を片付けながらダルそうに呟いた。


「あーあ…足蒸れたから後で洗いに行かないと…」


「それはいけないね、早く洗いに行かないと」


側から聞いていたゆりえがメガネを光らせながら澄香の後ろに立つ。


「そ…そうだね」


席を立つ澄香の手をガッチリと握り、澄香を引っ張り走り出すゆりえ。

しかし洗い場のある一階への階段を通り過ぎどんどん人気の無い校舎の奥へと向かって行く。


「あ…あれ?斉藤さん?洗い場はそっちじゃ…」


澄香の言葉はゆりえには届かず、洗い場とは別の階段の上に連れて行かれ、そしてしばらくして聞こえて来たのは、


「にゃあぁああ!」


と言う叫び声だった。


しばらくして、階段の上に残された澄香は顔を真っ赤にして悶死していた。その足は洗ったようにツルツルピカピカ。


そして、階段から降りるゆりえが両手を合わせ満足そうに舌をぺろりとして、


「ごちそうさまでした」


と一言残すのだった。

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