↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「2012年のチーム・サンジェルマン」(セーラー服と雪女 第ニ部 新世紀編⑥)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
7/26

⑦ 共通理解

「まあ、雪村君の場合は、言葉にしなくとも、考えるだけで、超自然的な現象を起こせる訳ですから、むしろ私より、一枚上手というか、タチが悪いですけどね?」

 最後にイエスはそう言って、話を締めくくった。


 雪村はもう、とっくの昔に、反論を放棄していた。

 本人が言うように、言葉を使ったら、イエス・キリストに勝てる者など、この三次元世界には居ないのだ。多分、あのソクラテスでさえ……。


 そんな事を考えている雪村を他所にして、サン・ジェルマンが話し始めた。

「さて、皆さん。本日の本題のマヤ文明の暦の件ですが……」

 皆が伯爵に注目する。


「今年の12月21日辺りでこの世界が終わると、一説には言われております。今まさに、イエス先生がおっしゃったように、世界の終わりを信じる、若しくは待望するような人々が増えれば、良くない事が起きる確率も高まるというものでしょう」


「破滅のイメージを打ち消すような出来事が、人々の目の前で起きればいいのよねえ?」

 そう言ったのは、雪子だった。

「その通りです。ただし、我々の活動は、おおっぴらには出来ません」


「見られた後で、記憶を消すとか?……ああ、それだと、プラスのイメージも消えちゃうのか?」


「幸福なイメージを残し、目の前で起こった出来事の記憶だけを消す……コレは中々至難のワザです。しかし、ソクラテス先生と、イエス先生が揃った今ならば、実現できそうな気がします」


「……まあ、私の得意な分野ですね。」

 イエスは即答した。


「それにコレは、昔、シュタイナー先生から教わったのですが……我々の真の敵"黒い顔の主"は、"傲慢の霊"ルシファーと"物質主義の霊"アフマリンで成り立っているらしいのです」

「何だかますます、厨二病っぽくなって来たわね?」

 雪子が、不謹慎な事を言った。


 ソレには構わず、伯爵は続ける。

「ルシファーは、"努力すれば人間の限界を超え、霊的能力を得られる"と、ニンゲンをそそのかす者。アフマリンは逆に、"精神と五感の領域だけを信じ、霊的な面を拒む"ようにニンゲンに仕向ける者……そう言っていました」


「……つまり、程々に霊的な世界とコンタクトを取る事は、良い事なのだろう?」

 ソクラテスが確認するように、そう言ってサン・ジェルマンを見た。


「……はい。正に肝心なのは、その点なのです」

 伯爵は頷いて見せた。


挿絵(By みてみん)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。