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キルレ世界1位の家出少女の傭兵生活 -One of Million Bullets-  作者: 相模原ケイ


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9/20

⑨最強には、最強を送れ

 舞台は日本・中国・オーストラリアの思想や文化が混在する未来都市「埠頭」。

金銭と引き換えに、VRMMO・ミリオンバレッツの勝たせ屋、傭兵として生き抜く少女シェン。

 シェンがスカウトされた世界戦とは、何と、国の統治権をミリオンバレッツの四ヶ国トーナメントで決めるという、VRMMOを戦争の平和的代替とするという人類史上初の試みだった。

 シェンは事務所から5駅程の場所にあるゲームセンターに来ていた。

ここに、”そのプレイヤー”がよく顔を出すらしい。

 そのプレイヤーはスナイパーライフルの使用頻度が高く、idの「13」という数字の為、

「サーティーン」転じて「サティ」とネットで呼ばれている。


 シェンはサティと試合した経験が無い。なぜならサティはソロリーグにしか出ていないからだ。

ミリオンバレッツは4人でチームを組む形を推奨しているが、

ソロプレイしたいという層に向けてソロモードが存在している。

 ソロはその時間内に集まった初見のプレイヤー4人で1チームとなって戦う。

通常のチーム戦と分けられるのは、ソロ同士では連携が未熟で勝ち目がないからだ。

 その中でサティは群を抜いたウィンレートを誇っており、

ソロリーグ最強のプレイヤーとして知られている。

 ミリオンバレッツでソロプレイができるゲームセンターは、

通常のチームプレイを行うゲームセンターより少なく、限られている。

会える可能性はある。


 ソロモードの受付終了前にゲームセンターに入る。

5部屋にプレイヤーが待機していた。しめた。

ここに今、サティがいるなら共闘、もしくは対戦できるかもしれない。

組み合わせをローカル優先にすれば埠頭のプレイヤーと優先してプレイできる。

 さらに、スナイパーライフルを武器に選べば、

武器被りしないように散らされて対戦する可能性はさらに上がる。

ソロの最強プレイヤーと対戦すると思うと、心に火が入った。

 部屋に入るとゲーム開始の鐘が鳴った。ヘルメットを身に着ける。

対戦メンバーが発表される。


「!!」

相手チームに13のidがいる!サティだ!

 廃ビルの立ち並ぶ戦場へ転送される。リスポーンありの殲滅戦。

30分以内に取った全体のキル数で競い合うものだ。オールアウトあり。

試合が始まった。

 自チームの1人を除く全員が腕からワイヤーを伸ばす。

廃ビルに登る。シェンは狙撃ポイントを探してビルの屋上を走る。次の瞬間


______ターンッ_______


という銃声が鳴り響く。

スナイパーライフルの音だ。

「!?」

同時にチームメンバーの1人が落とされたと通知が入る。

(早い!)

シェンはビルの屋上の縁まで走ると、味方二名と交戦中の敵二名を見つけた。

距離は1200。立ったまま引き金を引く。


_____タンターンッ______


二名をヘッドショット。仲間がすぐに敵地に切り込んでいく。

シェンは二人のバックアップの為にワイヤーでビルを飛び移り前進する。

 その時、タンッタンッとスナイパーライフルの銃声が響き、

先ほどの二名がスナイパーに落とされた。

 サティは機会を逃さない確実な狙撃をしている。

それも二名連続ヘッドショットとは、まるで自分がもう1人いるようだ。

 ドクンッと心臓が鳴る。最強を冠するプレイヤーとの戦い。

自分らしくない程、燃えている。

自分は、ミリオンバレッツにこんなに熱中できたのか、と驚いてさえいる。

シェンは、”このプレイヤーに勝ちたい”と強く思っていた。


 仲間が狙撃された地点の近くのビルで腹這いになり、双眼鏡を覗く。

目の端にヒラッと舞う影が見えた。距離は1500。

(約1500mでヘッドショットを二連続で取ったのか・・・。

 最強のソロプレイヤーの看板に偽り無し、か。)

久しく見ない好敵手との戦い。ワクワクする心とは裏腹に、頭はキンキンに冷えていく。


残り26分。勝つのは私だ。




つづく

副題: -One of Million Bullets-

読んで頂きありがとうございます。できれば評価お願い致します。

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