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キルレ世界1位の家出少女の傭兵生活 -One of Million Bullets-  作者: 相模原ケイ


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14/20

⑭待ち人来たる

登場人物紹介/用語解説


・ミリオンバレッツ

仮想世界で銃撃戦する大人気のVRMMO。4対4形式。


・シェン(15)

キルレート世界一位のスナイパー。実名は伏せている。

日本と中国のハーフ。髪を青く染めた少女。


・サティ(15)

ソロリーグで最強のスナイパー。シェンと引き分ける程の腕を持つ。

本名:杉浦美鈴。日本と中国のハーフ。体質で体全体の色素が薄い。


・大道寺姜子(?)

シェン達の選手事務所の所長。日本人。

黒髪を腰まで伸ばしている。キセルとチャイナドレスがトレードマーク。

サティちゃんからの電話だ!すぐに応答ボタンを押す。

姜子達に聞こえないように少し小声で話す。

「もしもし?サティちゃん?」

「シェンちゃん?急にごめん。」

「大丈夫だよ。どうしたの?」

「・・・直にあって話せない?明日の夕方とか。」

「話せるよ。どこに行けばいい?」

「今日話した公園で落ち合えない?」

「分かった。」

その後細かいことを幾つか決めて二人は通話を終了した。


ソファーの部屋に戻ると姜子に尋ねられた。

「通話してたの、シェン?何かいい知らせだった?」

「そうね。友達と明日会う約束したの。それだけよ。」

「それはいい知らせね。」

しばらくするとナオミと文太郎はそれぞれの家に帰って行った。

私が事務所に住んでる事を伝えると二人とも驚いていた。


 シェンはベッドに寝ころんでヘッドホンで音楽を聞いている。

しばらくして、外気に触れたくなって部屋を出た。


 廊下に出ると、物置の扉が開いていることに気付いた。

中に入ってみると、段ボールが幾つも置いてある。

それと服がハンガーラックに吊るされていた。姜子のものだろう。

奥の壁に扉がある。そこから光が漏れている。


 扉を開くと、そこは外だった。非常階段の踊り場だ。

夜の冷えた外の空気がシェンの肌を優しく冷やしてくれた。

目の前で姜子が背中を見せてキセルを吸っている。

姜子のチャイナドレスは背中の布がV字に開いて地肌が見えている。

一体どこで売っているのだろう。姜子が振り返る。

「シェン。私を探してたって、訳じゃないのかな?」

「扉が少し開いていたので。外気を吸いたかったんです。」

「丁度良かった。ここが非常階段よ。見せて無かったわよね。

別に非常時じゃなくても使っていいけど、必ず施錠ね。」

「是。(はい。)」

シェンはその時気付いた。姜子のキセルから煙が出ている。

「普通のキセルも持ってたんですね。」

「煙い?ごめんね。」

「いえ、大丈夫です。」

風で煙が流れて行く。シェンは置いてあった丸椅子に座った。

姜子はまた背中を見せて夜景を眺めている。

「いい眺めだと思わない?」

「私もここの眺め好きです。」

遠くに海が見える。埠頭の明かりも見事だ。

明るさが抑えられていて、ギラギラしていない。


「ところで四人揃ったら練習どうするんですか。

普通のチームに混ざってやるわけにもいかないですよね?」

通常、ミリオンバレッツの試合はネットで見る事ができる。

ライバル国がこちらの情報を集めるのは間違いない。

ネットでスタメンの試合などできないだろう。

「今日話した補欠の選手と、あと他に雇った数名とオフラインモードで練習して貰うわ。」

「我懂了。(なるほど。)」


しばらく涼んだ後、シェンは自分のベッドに戻った。

シェンは、サティから電話を貰ってから時間がゆっくり流れているように感じていた。早く明日になればいいのに、と思っていた。

 しばらくしてシェンはガバッと起き上がると外出の準備をした。

事務室で作業をしている姜子に外出すると伝える。

「気を付けてね。一応行き先を聞いておくわ。」

「5駅先の公園!」


 今、公園に行っても何も意味がないことは承知だ。

だが、何かしなくては居られない。

焦りのような感情がシェンを突き動かしていた。

(サティちゃん・・・。)

通話で話したサティは、助けを求めていると、シェンはそう感じていた。

助けてあげたい、その感情だけでシェンは行動していた。


 昼にいた公園についた。日が暮れたことで街灯がついている。

シェンは木々に覆われた道を歩いた。

「!!」

シェンはそのベンチに走り寄った。やはりだ。

「サティちゃん!?」

厚手の灰色のフードがこちらを向く。

「シェンちゃん!?なんで・・・。」

顔が見える。驚いている表情だ。


「私、居てもたってもいられなくて。サティちゃんは何で明日会おうって言ったの?」

「シェンちゃんが、忙しそうだと思ったから・・・。

でも、私も今日話したかった・・・。」

ベンチの隣に座ろうとすると、サティが口を開いた。

「シェンちゃん、私の秘密の場所に行かない?」




つづく

副題: -One of Million Bullets-

読んで頂きありがとうございます。できれば評価お願い致します。

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