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キルレ世界1位の家出少女の傭兵生活 -One of Million Bullets-  作者: 相模原ケイ


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13/20

⑬大型ルーキー

登場人物紹介/用語解説


・ミリオンバレッツ

仮想世界で銃撃戦する大人気の没入型ゲーム。4対4形式。


・シェン(15)

キルレート世界一位のスナイパー。実名は伏せている。

日本と中国のハーフ。髪を青く染めた少女。


・大道寺姜子(?)

シェン達の選手事務所の所長。日本人。

黒髪を腰まで伸ばしている。キセルとチャイナドレスがトレードマーク。


・ナオミ・スカーレット(16)

シェンのチームの前衛。オーストラリアと日本のハーフ。

赤いツンツン髪の少女。チョーカーを付けている。


・サティ(15)

ソロリーグで最強のスナイパー。シェンと引き分ける程の腕を持つ。

本名:杉浦美鈴。日本と中国のハーフ。体質で体全体の色素が薄い。

 大道寺事務所に帰って来た。扉を開くと姜子とナオミがソファーに座っていた。ナオミは最早寝ころんでいた。

「どうだった?」と姜子。

「サティに会えた?」とナオミ。

姜子とナオミはシェンとは違うゲーセンを張っていたのだ。

「・・・サティと話した。名刺も渡した。」

「「ええ~~~!!!」」

二人同時に叫んだ。

「入ってくれるの!?世界戦の話はした?」

「サティとシェンちゃん、どっちが強かった!?」

「ちょっと、一度に質問しないでよ!順を追って話すから!」

 シェンは大まかな試合の流れと相打ちでの決着、

そして公園のベンチまでのことを二人に話した。

サティの体質については触れない。

「ええ~!?2200mでシェンちゃんと相打ち!?マジ最強じゃん!」

「想定以上の腕前ね。是非欲しい!」

「入ってくれそう?どうなの?」

「分からないわ。家庭の事情があるらしいの。」

「う~ん、そっか~。会いたいなぁ、サティちゃん。」


その時、事務所の物置の扉が開いて何者かが現れた。

「姜子さん、段ボール全部動かしましたよ。」

男性だ。しかし恐ろしく大きい。2mぐらいあるのではないか。

「ありがとうね。男手無いものだから助かるわ。」

「ちょ、姜子さん!あの人誰!?」

「紹介するわ。世界戦で前衛を務める貴方のチームメイト。」

海山かいざん 文太郎ぶんたろうです。

使用武器はサブマシンガン。よろしくお願いします。」

と言うと、大男はシェンに一礼した。

「っ、よろしくお願いします。身長何センチですか?2M?」

「190です。2Mなんてある訳ないですよ。」

と微かに笑った。


 海山と名乗る男は服の選択肢が少ないのだろう、無地で楽そうな服を着ている。大きい人専門の服屋で見たことがある。

ポケットの多いミリタリーチックな上着を羽織っている。

 顔は細くシュッとしている。若干釣り目。髪は黒。長い後ろ髪を頭の後ろで一本に束ねている。何となく袴を履いて剣道をやっていそうな面持ちだ。

佇まいというか。頬に十字傷が似合いそうである。

 海山は姜子さんが座っている方のソファに座った。

「文太郎は私の伝手で交渉してたのを、今日決めてくれたの。」

「シェンさんですよね?聞いてた通り綺麗な方ですね。」

「え、あ、どうも。」

「えー!文太郎君!あたしはー!?」

「ナオミさんも綺麗ですよ。」

「よし!」

何がよしなんだ。

「もちろん姜子さんも綺麗ですよ。」

「フフ・・・気を使ってくれたの?ありがとうね。」

 近くで見ると、文太郎は筋肉が凄かった。肩の膨らみなど、服の上からでも分かった。フィジカルモンスターという言葉が頭をよぎる。足も速そうだ。

「文太郎君は日本人だよね?」質問してみる。

「そうですけど、よく分かりましたね。」

「最初にお辞儀してたから。」

「あぁ、なるほど。俺、埠頭生まれですけど両親共に日本人なので、

お辞儀は必ずしますね。」

「文太郎君は中国語話せるの?」とナオミ。

「中国語は少しできます。学校でやったので。英語もそれなりには。」

「じゃ中国語話せないの私だけか。」とナオミ。


姜子が口を開く。

「文太郎は足速いのよ。100Mで11秒10。」

ナオミが一番に反応する。

「え、はっや!フラッグ戦でチョー有利じゃん!」

「前衛は基本的にスプリンターが望ましいからね。

貴方達二人も速いほうでしょ?」

ナオミが

「私11秒88。」と述べた。

シェンも自己申告した。

「私は12秒5です。」

自分では速い方と思っていたが、この二人の方がずっと速い。

しかし姜子は驚いた様子で、

「スナイパーライフル抱えて12秒5は凄いわ。流石ね。」

(※ミリオンバレッツでは自分の使用武器を持った上でのベストタイムが測定される。)

ナオミも文太郎も関心した様子だ。そして

「サティちゃんは私よりもっと速かった。11秒台かもしれない。」

とシェンが言うと皆、ザワッとした。

最初に口を開いたのは文太郎だった。

「11秒台のスナイパーなんてありえないんじゃ?」

「スナイパーが前衛並みなんてことある!?」

「是非、本人の口から聞きたいわね。」

と言うと、姜子はキセルを吸った。

シェンは腕に付けたモバイルデバイスを確認した。

サティからの連絡は来ていない。

シェンは祈るような気持ちでデバイスをスリープモードにした。


ナオミが姜子に尋ねた。

「姜子~。サティちゃん来なかったらどうすんの?」

「一応大丈夫。補欠から繰り上げするから。」

「補欠なんているんですか?」と文太郎。

「私の協業者が最悪の事態に備えて補欠を四人、押さえてるの。

世界戦で一線級とはいい難いけどね。」

(サティちゃん・・・。)

シェンは三人に離席を伝えるとシャワー室の鏡の前で髪の毛をブラシした。

肩まで伸びた真っ青な髪。

もし、自分がサティと同じ体質だったら?全てが白かったら。

鏡を見ながら考えたが、上手く想像できなかった。

__ピリリリリリ__

「!?」

慌てて手首のデバイスを見る。そこには、

”杉浦 美鈴”と表示されていた。



つづく

副題: -One of Million Bullets-

読んで頂きありがとうございます。できれば評価お願い致します。

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