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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
のれま

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4-1

4


ついに激アツの7月の終わり。

今月に入ってから都内は亜熱帯ジャングルの気候に突入している。

ジャングルなんて行ったことないけど。


外に出て歩いてるだけで疲労困憊ってど〜ゆ〜こっちゃねん。

学校、吉祥寺でのアルバイト、そして最も辛いのが野々さんのアパートに行く日。

さすがに自転車では行けなくなった。

炎天下で自転車って2分で汗だく。

武蔵境駅から野々さんのアパートへ行くまでがまた辛い。

まったく朝からなんちゅ〜暑さや。


倉庫スタジオはエアコンが設置されている。

あまりにもな暑さに耐えられずに昨年設置したそうだ。

じゃないと40度を超えるほどの暑さになって熱中症になってしまうからだ。


7月最後のバンド練習。

順調だ。

午前中は5曲の練習をみっちりやってお昼。

もちろん、野々さんの部屋にもエアコンはある。

なければパタッと倒れてしまう。

今日は伶蕗が持ってきた胡麻ダレ冷しゃぶとジャージー麺。

タッパーに入れてると味気ないが皿に移し替えると、あら不思議。

豪華なお昼ごはん。

廻琉はこの時に世の中に保冷タッパーがあるということを初めて知ることになった。

ごはんは野々さんが用意してある。

いる人はご自由にということだ。

野々さんと廻琉はしっかりとごはんも食べている。


食事が終わってそれぞれが飲みものを手に取った。

伶蕗がこの時を待ってたかのように「ところで」と切り出した。


「あの、前に株式会社いろいろって年収が4,000万円以上あるって聞いたんですが、ど〜みても野菜とかフルーツでそこまでの売上になるのは厳しいのでは?」


廻琉が考えもしなかった疑問だ。

伶蕗もそうだったみたい。

兄と話してた時になにげなく野菜なんかの売上で年間4,000万円を超えてるって話題になったらしい。

兄に言わせると大々的に生産している農家でも厳しい数字だそうだ。


「おぅおぅ、気づいたね。

実はそ〜なんだよ。

農業だけであの数字は出せないよ」


この会社の始まりは青山さん独りからスタート。

当初は農業ではなく有価証券を扱っていた。

ほぼ趣味のような感じで、要するに株の売買。

それが発展していって農業も行うようになって野々さんと大神田さんが合流。

そして株式会社として法人化。

今は有価証券の売買はあまり行ってない。

それよりも配当金の利益のほうを重要視している。

それらをすべて合算すると年間売上が4,000万円を超えるということだった。

そのために会社名をいろいろとしている。

いろいろなことをやってるからだ。

そして今、音楽事業に進出しようとしている。

本当になんでもアリだ。



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