3-2
「ライブの日が決まったら教えてよ。
見に行くから」
まだ正式に日程が決まってないので答えられない。
今のところ東京農工大学と高円寺の音楽少年ケンでの出演の2回だけ。
それもまだ正式にってことではない?
いつ出演なのかは廻琉もまだ聞かされてない。
調整中ってことらしい。
「それで、いつ帰るでござるか?」
締めは必ずポテトになる廻琉はお茶をグビリ。
そしてポテトをつまんだ。
「8月に入ってすぐ。
お盆の前。
お盆の期間って混むじゃない。
だからその前に」
「へ〜そうなんでござるね。
新幹線に乗って?」
「新幹線もあるし飛行機もある。
でも深夜バスも考えてる」
深夜バスは新宿駅南口のすぐ前にあるバスタ新宿から21時に出発。
バスの中で熟睡。
小倉駅に着くのは翌朝の10時半。
お値段は変則的で13,000円くらい。
こういった話を聞くと廻琉は羨ましくなる。
両親が公務員ということもありまとまった休みを取りにくい。
なので旅行とかはほとんど期待できない。
久しぶりの回転ずしを堪能して店を出た。
廻琉のお会計は2,000円を超えなかった。
2人とも家までは歩き。
進む方向は正反対になる。
家に戻ると廻琉はおかんの作った夕ごはんをしっかりと食べている。
いつもよりちょっと遅い夕食になった。
まだまだ食べ盛りということだ。
食後はすぐお風呂。
上がって少しゆっくり。
その後はギターの練習。
これだけ毎日のように練習してるので弾けなかったフレーズがなんとか弾けるようになってきてる。
とにかく6月も7月も学校にバンド練習にアルバイトと休みなく忙しかった。
すっかり野々さんのアパートにも慣れた。
そしてついに自慢のだいこんを見た。
全体がうっすらとピンク色のだいこん。
だいこんというと辛いと思うのだがこのブランドだいこんはちょっぴり甘い。
これをステーキにしてお昼にいただいた。
美味しすぎる。
これまでに食べたことがないだいこん。
だいこん1本って250円から350円くらいの間で売られている。
この特別ブランドの農工だいこん3号は750円。
農工大学と濃厚をかけてるみたい。
そして3号でやっと完成した。
なんか、わずか2年ほどで完成したみたい。
フルーツはいちご、りんご、桃の3種のブランド。
一般的なものより3倍以上のお値段になってる。
大量には作ることができないので都内のみの高級飲食店にだけ卸している。
野菜よりも果実のほうが利益が出ている。
音楽のほうは5曲の演奏に関しては順調だ。
それらの曲を誰が歌うかで話し合いになってる。
揉めているとまでは言わないが最も大事な歌のことで話し合ってる。
解決策としては、その曲を演奏してる時に最も歌いやすい人がヴォーカルをとる。
もうひとつはその曲に合った声の持ち主が歌う。
そういったことを念頭に置いて話し合っていた。
たった5曲のわりには決まるまで難航した。
なんと決まるまでに2ヶ月近くもかかってしまった。




