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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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2-2

「おはようございま〜す」


廻琉は歌ってるような声で軽快な足取りだ。

17歳のアオハルでいっぱいだ。


「おはよう、今日はね、テレビ局の取材が入るって。

お昼ごろ」


相楽さんも廻琉に負けず劣らず軽快だ。


「えっ、そうでござるか?

いったい誰が来るのでござろうか?

はっ、あの人気俳優の?」


「あっ、あるかも?

ここって有名じゃない。

常連さんにも有名人がいるし···」


「そうそう、前にアイドルグループの誰だっけかがテレビのロケで来てたでしょ」


あっ、そうだと清水さんの言葉で思い出した。

あのアイドルグループの人気メンバーのあの人が来たっていうのを後から聞かされていた。

事前に教えてくれてたらと残念でならない。


準備完了の清水さんと相楽さんは店内に入っていった。

客席の準備をしなければならない。

店が開くのが11時からなのでこれから1時間ほどですべての準備を終わらせることになる。

料理に関しては叔父さん夫婦でもっと前の時間から準備をしている。


廻琉はこの倉庫兼休憩室で待っていることから仕事スタートになる。

10時あたりでやってくることになってる。


「ちわ〜お願いしま〜す」


元気よく入ってきたのが松永さん。

食材を運んできてくれた。

飲食店専門の食材店の配達だ。

この店ができてからのつきあいになる。

週に2回、日曜と木曜日に野菜、肉、魚を持ってきてもらっている。

段ボール2箱、大きなかごをひとつ。

飲みものは別の業者と契約している。


今日使う分だけをキッチンに持っていくことから廻琉の仕事が始まる。


「おはようでござる」といつもの挨拶を叔父夫婦にかける。

本番前の仕込みで大忙しの2人も挨拶を返す。


「あっ、今日ね、テレビの取材が入ってるから。

お昼前には始まるみたい」


小百合叔母さんが言いながら廻琉に小皿を渡してくる。

味見をするのも仕事のうち。

これは全員が担当する。

いつも通りの味で可でござると伝える。

安定の美味しさだ。


「どこのテレビ?

誰が来るのでござる?」


廻琉には独特の言葉使いがある。

意識してではなく自然にそういった話し方なのです。

これはじいちゃんと一緒によく見ていた映画からの影響だと思われる。

じいちゃんが時代劇が好きなので幼い頃から頻繁に見ていた。

その言葉使いが面白くて真似してたら自然にそんな話し方になっていった。

今のところ日常生活で困るとかいうことはない。



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