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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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日曜日。

廻琉は学校がお休み。

バンドの練習もない。

前日の土曜の午後から練習をする。

授業は午前中のみ。

土曜日は売店が休みなのでバンドのメンバーと学校の外にある近くのコンビニにお昼を買いに行く。

これからクラブ活動の生徒たち御用達のコンビニだ。


土曜日だからっていってもバンド練習は2時間。

クラブ活動というわけでもないので仕方ない。

それに長くやればいいってもんでもない。

文化祭での持ち時間は準備も含めて30分が目安。

正味の演奏となるともっと短い。

レパートリーとしてもそんな何十曲もあるわけでもない。

練習時間としてはちょうど良いくらい。


練習が終わっても遊んでる時間はない。

五百蔵を除く3人には受験勉強が待っている。

なにもそんなに大変な時にバンド活動なんてと思うかもしれない。

これが高校生で最後の「やりたいこと」でもあるので苦労してでもやり遂げなければならない。

なにしろ一生の中で1回しかない高校生の時の最大のイベントなんだから。


日曜日の廻琉は9時20分には家を出る。

三鷹駅まで歩いてJR総武線か東京メトロ東西線に乗って吉祥寺駅で降りる。

1駅だけなので中央線は使わない。

目的地は吉祥寺駅から歩いて10分もかからない場所にあるカフェレストラン「サーカス」

廻琉は高校1年生の夏休みから毎週日曜日はサーカスでアルバイトをしている。

時間は午前10時から午後2時まで。

1時間の休憩を挟んで午後3時から5時までの6時間。

時給は1,400円なので8,400円。

月に4回なら33,600円。

5時には帰れるんだけど日曜日はイベントをやってることが多い。

ステージがあるので様々なイベントを行っている。

内容によってはイベントを見るために店に残っている。

もちろん無料で見ることができる。

それどころか内容によってはおかんも店にやって来る。

さらにばあちゃんまでもがやって来ることもある。


廻琉は店の裏のドアから入った。

合鍵を持ってはいるが、すでに開店準備中なので開いている。

裏口から入ると倉庫兼休憩室になっている。

廻琉が入った時には同じアルバイトの相楽夏澄(さがらかすみ)さんが着替えたりしての準備中だった。

相楽夏澄さんは吉祥寺駅北口にある大学の学生で21歳。

お隣の西荻窪で独り暮らしをしている。

清水優歌(しみずゆか)さんは主婦のパートで32歳。

子供が1人いるけどダンナに見てもらっているので日曜は1日中働いている。

ダンナは普通のサラリーマンで日曜日がお休み。

この店のオーナーの奥さん、つまり廻琉の義理の叔母さんにあたる十条小百合の知り合いだったらしくて、人手が足りないのでアルバイトにスカウトしてきてもらっている。

店は最大で60名収容できる。

場所が良いので日曜日なんかはず〜っと満席状態だ。




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