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野々さんの分析が始まった。
そしてアドバイスもつけ加えられていく。
大神田さんからも意見が述べられていく。
廻琉が気づけなかったよい点、悪い点が次々と出てくる。
ふ〜んって聞いてた。
なかなか厳しいものがある。
伶蕗は神妙な表情でいる。
なにか想うところがあるのだろう。
「これからなにをやればいいのかの参考になります。
ありがとうございます」
むっ、伶蕗がやけに素直だ。
いつもはツンデレなのに。
まぁ、それだけヤル気があるってことやろ。
「そして問題なのがあなた」と言われて固まる廻琉。
うわっ、きたかと緊張してしまう。
「あなたはコードを鳴らすのは特に問題がない。
練習曲の中の2曲はもともとそんな曲だったから。
でもreturn to myselfはかなり酷かった。
まとまりがないっていうか中途半端なまま終わってる。
それとちょっと遊んでみた時にファンクのカッティングができない。
プログレ系の変拍子にはついてこれない。
おそらくだけど聴いてる音楽のジャンルが狭い。
だからギターがどんな風に弾かれてるのかよくわからない。
対応できないでいる」
おぉ、かなりボロくそに言われとるぞ。
まぁ、そうなんだけどね。
自分でもよ〜くわかってた。
「でも歌は特徴的」と大神田さんから助け舟のようなお褒めの言葉をいただいた。
「まぁ、全員に言えることだけど練習しだい。
練習あるのみかな」
最後はけっこうお気楽になっている野々さん。
そして野々さんからこれからの提案があった。
ただ練習してるだけじゃつまらないし飽きてくる。
目標を立てようということだ。
その内容というのは野々さんが前から考えていた作戦だった。
ライブをやるということを目標にする。
できるならオリジナル曲で勝負したいんだが当初は練習などの意味もあってカバー曲もやっていく。
そして1曲ができるようになるごとにyou tubeに上げていく。
こうすることで1人でもライブに来てくれる人を増やしていく。
仮に今この状態でライブをやっても見に来てくれる人はゼロだ。
ひとつずつやっていくしかない。
これから忙しくなるぞ。
「ところでバンド名はどうするでござるか?
それと練習場所も必要でござるが···」
「バンド名か···
大事だな。
それは次回までの宿題ってことで。
各自で候補は考えておくように。
それと練習場所ならあるんだよ」




