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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
バンド活動じゃ

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73/74

3-1

3


土曜日。

1週間の中で土曜なら時間がある。

3人には共通していた。

野々さんが吉祥寺にある音楽用のレンタルスタジオを予約してくれていた。

神保町でのあの日から2週間以上経っている。

その間にそれぞれが個人練習。

そして今日が3人集まっての練習。

初めての音出しになる。


時間は午後0時から2時まで。

部屋は何種類かある。

廻琉たちは最も小さいスタンダードルーム。

他の大きな部屋は予約が入っていて無理だったそうだ。

まぁ、3人での演奏なので広い部屋じゃなくても充分なんだけど。


廻琉が持ってきたのはフェンダーのストラトキャスターと唯一使ってるディレイ。

アンプはスタジオにマーシャルというメーカーの100ワットが常備されていると野々さんからのメールに書いてあった。

そのアンプを使うことになる。

廻琉はこういったレンタルスタジオを利用するのが初めて。

伶蕗は何度かあるみたい。

そんな伶は持ってきたのがドラムスティックだけ。

ドラムセットは持ってこれないからね。

スタジオ内にドラムは常備されているのでそれを使うことになる。


野々さんはベースを担いで現れた。

なぜか大神田さんも一緒だ。

付き添いということらしい。

そして客観的に全体の音を聴いてくれる役割もあるみたい。


入室する前に簡単な打ち合わせ。

待ち合わせは午前11時半としてあったので20分ほどの時間は確保できている。

こういったことが意外と大事なこと。

その時その時ですぐ対応できるようになっておかなければならない。

ライブになると何が起こるかわからないので適応力もないとやっていけないんだよと野々さんから説明を受けた。

ということは野々さんはかなりのライブをこなしているのか?


時間になった。

それぞれが楽器のセッティングを行う。

廻琉も手早く準備する。

音を鳴らしてみる。

なに?

なんやこの音?

マーシャルというアンプはもちろん知ってた。

エレキギターを弾くなら必ず目にする超有名アンプだ。

いま鳴らした音。

部屋で練習してる音とはぜんぜん違う。

音がつややか、音が伸びる。

ファットな低音。

これがマーシャルアンプかと驚嘆することになった。



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