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そしてそれぞれがマイクもセットしていく。
準備が終わりしだい音を出していく。
今回の練習用にと選ばれたのは3曲。
大神田さんはバンドの正面に座って演奏を聴くことになる。
大神田さんは楽器はまったくできないが聴くことは大好きだそうだ。
どんな曲でも大概は聴いてるそうだ。
そこは伶蕗と同じだ。
準備ができたところで1曲目。
この3人での初めての演奏。
それがシシャモの「明日も」
イントロはギターから。
ホーンの音が入ってるがそれは省略。
リードヴォーカルが野々さん。
子供みたいな声。
いや、アニメ声っていうのか甘ったるい感じの歌声。
原曲もちょっとそんな雰囲気があるから違和感はない。
後半ではホーンでのソロパートがあるのだが、そこは廻琉のギターソロ。
これは個人練習の時に組み立てておいた。
アドリブでサラッと弾けるほどの実力はない。
2曲目。
ゴーゴー7188の「C7」
この曲は元が3人での演奏なのでやりやすい曲。
この曲ではメインが伶蕗でハモリが野々さん。
この曲にもちょっとしたギターソロがある。
クラシックで練習していたフレーズを盛り込んだソロを弾いた。
原曲よりもお上手にできたはず。
3曲目は廻琉にとっては最も難しい曲。
イントロは3人のアカペラによるコーラスから始まる浜田麻里の「return to myself」
メインヴォーカルが廻琉になる。
この曲のギターは最もロックな音。
しかもシンセサイザーがかなり入ってる原曲。
歌いながらギターとシンセサイザーのパートをできるだけミックスした音を出していくつもり。
そういったアレンジをして挑んだものの演奏は難しすぎた。
ミスも多かったが歌だけはしっかりと歌った。
原曲はクリアなハイトーンボイスなんだけど廻琉の歌声はハスキーになる寸前の独特な声。
演奏はドラムとベースは安定。
ギターはかなり酷い。
なんだかあれだ。
クラシックギターを弾いててロックギターに憧れて弾いてるんだよといった感じだ。
歌は予想外に個性的。
廻琉のハスキー前の声。
野々さんのアニメ声。
それに伶蕗のクセのないストーレート系の声がミックスされた時の不思議な声のハーモニー。
廻琉と野々さんだけだったらそれぞれが独立しすぎておかしなことになってしまうが、伶蕗の安定した歌声があることによってうまく成立している。
3曲の演奏が終わって野々さんがなにやらむ〜んって考え込んでいる。
じゃあ、ちょっと簡単なセッションをやってみようと言ってベースの音を出し始めた。
野々さん主導のジャムセッションっていうわけだ。




