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劇場名、劇団名、出演者、なんかみんな変な名前。
キョエ〜ってなるわでござる。
「言っとくけど本名じゃないからね。
芸名じゃ」
「えっ、そ、そんなことはわかってるでござるよ。
名前と写真があまりにも違っておるので驚いただけでござるよ」
「それは···確かに」
伶蕗も認めた。
名前は山猫ねずみなんだけど写真では意表を突いた美人さん。
元バンドマン。
今も?
伶蕗の話ではギターを弾いていたようだけど舞台役者としても活動してるってこと?
そこらへんは伶蕗も詳しいことは知らないらしい。
でも本業としては別の仕事がちゃんとある女の人なんだって。
ふ〜んって感じで行列に並ぶことになった。
すでに11名が並んでいた。
最後尾に並んだ。
2分くらい待ってたら入場ということになった。
料金は当日なので6,000円。
おぉ、まぁまぁいいお値段や。
席は前から2列目に座れた。
座席はびっしりと隙間なく詰めた状態。
廻琉たちが座ってからバタバタってお客さんが入ってきた。
またたく間に満席に近い状態になってしまった。
廻琉は演劇のことは詳しくないが、これだけお客さんが入ってくるってことは人気のある劇団なんでしょうか?
ほどなくして始まった。
初めて見る芝居。
高校生の時に文化祭で演劇部のなんともいえない舞台を見たことはあった。
今回はプロの劇団だから期待していいのではとワクワクしながら見ることになった。
舞台が始まった。
しばらく見ていたがやっぱりそうだった。
ポスターに書いてあった通りのコメディだ。
しかも劇団オリジナル。
廻琉と伶蕗は真剣に見ていた。
えぇえぇ、間違いなく前から2列目の席でコメディなる芝居を真面目に見ていた。
この2人が考えていたコメディとは大きく違った。
お笑い芸人がやるようなドタバタコメディだと思っていた。
劇団員がやるコメディというのはこの2人にはなんだか違うものだった。
もしかすると観客の中で10代はこの2人だけかもしれない。
約80分ほどの舞台が終わった。
家族をテーマとしたストーリーものだったが急にみんなで歌い出したりでミュージカルのようでもあった。
この若い女子2人にとってはあまり馴染めない展開の舞台だった。
舞台が終わってから外で待っていると山猫ねずみさんが来てくれた。
役者というより芸人のような名前とは裏腹にモデルのような美人さんだ。
間近で見るとそれがよくわかる。
舞台でもかなり異色な存在感のある人だった。




