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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
バンド活動じゃ

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2-1

2


5月6日、連休最終日。

午前中はひたすら課題曲の練習。

てきとうにお昼ごはんを食べて、また再開。

午後3時くらいまで。

夕ごはんにはまだ早い。

かる〜く間食。

まだ時間はある。

お出かけの準備。

午後4時になってこの日初めて外に出ることになる。

時間的には余裕なのでしっかり戸締まりをして三鷹駅に向かう。

ゆっくりと歩いて行く。


三鷹駅から吉祥寺駅まで電車で行く。

回数券を持っているのでそれを使う。

10回分の料金で11枚の券が発行されるので1割分お得。

この日は地下鉄東西線に乗って吉祥寺駅まで。

伶蕗と待ち合わせをしているのは京王井の頭線の改札で午後5時。

ちょっと早かったので伶蕗の姿はない。

改札が見える位置で人の流れを見てるのが面白い。


家族連れやら若い女性が慌てて改札を通っていく姿を見ていた。

もうすぐ急行電車が動き出す。

井の頭線は吉祥寺から渋谷駅まである。


伶蕗がやって来た。

今日はおとなしめのシックなスタイルでいる。


「おこんばんは」


夕方の廻琉はいつも通り。

ハッとこの時、気づいたことがある。

時間が充分にあったんだから美容院に行っとけばよかった。

でも練習ができたからいいかって気を取り直して切符を購入。

井の頭線に乗るのも久しぶり。


廻琉たちは急行に乗った。

吉祥寺駅から4駅目の下北沢まで13分。

下北沢の駅から歩いて3分ほどの劇場にやって来た。

下北沢といえば劇場とライブハウス。

今夜は伶蕗の知り合いが役者で出演する舞台を見にきた。

伶蕗がサポートとして一時的に参加していたバンドのメンバーだった女の人の芝居を見にきた。

廻琉は芝居を見るのは初めて。

それどころか下北沢に来たのもほぼ初めて。

だって用事がないから来ることもないんだもの。


劇場の前に立って看板を見た。

大きな夢の小さな劇場と書いてある。


「もしかして、これが劇場の名前?」


「あら、言ってなかったっけ。

それが劇場名。

小さな劇場ってわりにはキャパ180人」


「えっ、意外に大きくない?

それでこれが今日出る劇団?」


今月のスケジュール表が壁に貼られている。

本日のお芝居は秘密劇団三面童子とある。

その隣にはポスターも貼られている。


「伶蕗の知り合いって誰なの?」


「え〜っとね、この人」とポスターにある出演者の1人を指差す。


「山猫ねずみ···

えっ、山猫ねずみ」





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