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時間的なタイミングがよかったのか並ぶことなく店内に入れた。
それほど広くはない。
テーブル席に座れた。
廻琉はさっそくメニューをじっくり見ることになる。
むむむっと唸って決まった。
豚の焼肉いためと4種のおばんざいに本日のお刺身つき定食。
伶蕗は自家製タルタルのチキン南蛮と4種のおばんざいと本日のお刺身つき定食。
なんだかおぉって感じで豪華。
それでいて1,200円とか1,500円で思ったほど高くない。
店を出てから、ここは大ヒットだったねと2人で盛り上がった。
そして古着屋巡りを再開。
といっても伶蕗は目的のものは買ってしまっているのでなにがあるかな〜ってかる〜くのぞく程度だ。
この時点では廻琉は特になにも購入してない、
1軒目、ザッと店の中を回ってみた。
めぼしいものは見あたらない。
2軒目、ここで廻琉が反応した。
珍しいものを見つけた。
法被?
ロックな法被?
黒にゴールドの模様。
おや、他にもあるね。
シリーズものか?
「これは···」
廻琉が立ち止まって真剣に見ている。
伶蕗もなになにって感じで一緒になって見ることになる。
「これって、もしかするとなにかのイベントなんかで使われたもの?」
「そうなの?」
「いや、わからんけど···
普通にはこんな感じの法被ってないと思う。
だって派手すぎない。
お祭りで使われてるものってわけでもなさそうだし」
「映画とかで使われてたとか?」
「どうだろうね···
店の人に訊いてみようか。
なにか知ってるかもしれん」
伶蕗が店の人を見つけて訊いてくれた。
それでわかったことがある。
その店員、実は店長だった人が買い取りの担当者でもあった。
その法被はどこのメーカーのものではなく完全にハンドメイドのものだった。
有名な人ではないんだけどコスプレを趣味としてる女性が自分で作ったものだということが判明した。
さらに、時々他のハンドメイドものも持ってきてくれるそうだ。
「へ〜そうなんだ。
じゃあ、ハンドメイドってことは世界にこれだけってことでござるね」
廻琉は迷っている。
今の話を聞いて7割は買う方向に傾いてきた。
あっ、大切なことを忘れてた。
おいくらなのでしょうか?
値札は?
あら、4,800円。
「これってさ、メーカーのものじゃないから買い取りとかの基準がないんじゃないの。
相談しながら買い取って独自の値段をつけて販売してるのかも?」
「だからこの値段···」




