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廻琉がばあちゃんに礼を言って、こんな美味しいウナギなんてうちじゃよ〜食べられないと言ったらおかんにすごい目で睨まれた。
ばあちゃんはクスリと笑っている。
そのばあちゃんは雑貨店巡りをしたかったらしい。
何店かをはしごして雑貨を購入。
廻琉と和沙美も便乗して買ってもらった。
おかんだけは、さすがに自分のものは自分で払ってた。
写真だけは大量に撮って入学式は終わった。
知り合いは誰もいなかった。
今年の城桜高校から武蔵野大学への進学は廻琉だけ。
進学組がどこの大学へ進んだとか全員のことは知らない。
知ってるのは本当に親しかった者たちだけ。
さて、家に帰って落ちついた。
廻琉は着替えてからちょっとばかしギターの練習。
2本あるうちのどちらのギターの音が好みかというとやっぱり弾き慣れてるストラトになる。
偶然にしても2本ともトレモロアームがついている。
トレモロアームとは弾いた音を揺らすことができる機能。
どんなギターでも単音ならビブラートというテクニックで音を揺らすことができる。
アームを使えば指ではできないもっと激しく揺らすことができる。
さらにコードを弾いてもアームでなら音を揺らすことができる便利なものだ。
廻琉としては自分の今の演奏スタイルではそれほど使うことがない。
使ってる余裕がないということもある。
将来的には使うことがあるかもねと今は温存しておく。
あぁ、そうだ、大学生になったらクラブ活動はどうしよ?
音楽サークルは絶対にあるはず。
そこへ入部するとなったら初のクラブ活動。
中学も高校も入ってなかった。
あっ、学生生活初のクラブ活動で最後のクラブ活動になるでござる。
なんだろ、もうチョえ〜って感じ?
よさそうな人がいたらバンドを組める。
そうなると同じ大学のサークル内だけのメンバーか?
伶蕗ともまた一緒にやっていきたいとの考えもある。
そうだとすると、かけもちか?
う〜む、でもな、それだったら人の曲ばっかりやってられんなぁ。
オリジナル曲を作らねばだね。
あれこれ考えてう〜んってなってる時に夕ごはんになった。
おかんの手料理になる。
不味くはない。
不味くはないが引っかかるものがない。
すべてが平均的で無難だ。
決して無茶はしない。
こういうところが公務員体質なんやろなと廻琉の思うところだ。
なんてったって一般社会に出て19日間も立派に勤め上げた。
これまでとは違った視点で物事を見ることができるようになったと自信がある。
まっ、なんやね、おかんはそ〜ゆ〜こっちゃなとウムウムと完食はしている。




