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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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32/71

7-1

7


やっと入学式じゃ。

4月3日の平日。

場所は江東区にある有明コロシアム。

メインとしてはテニスやバレーボールなどスポーツで使われることが多い施設。

ゆりかもめに乗って有明駅で降りて徒歩8分。

正式名称は東京臨海新交通臨海線というややこしいもの。

無人自動運転のモノレール。

このモノレールに乗るのは2回目。

そして今は、ほとんどが入学式に参加するだろう乗客ばかり。

そう思ってたら有明駅で皆がいっせいに降りた。

これで間違いない。


入学式は新入生全員で一緒にというわけではなかった。

学部によって時間が違う。

文学部は午前11時35分から12時まで。

やけに短い。

新入生は、だいたいがスーツ姿でいる。

それが無難だ。

今日の廻琉はいつものジャージー姿と違って正装でいる。

黒とグレイの桜市松の作務衣を着ている。

周りからみると奇抜かもしれないが廻琉にとってはこれで良い。

いや、これが良い。

せっしゃのような侍の末裔なら致し方なし。


入学式が始まった。

なんやらよ〜わからん人たちが入学おめでとうや。

時間も30分弱と短いのでなんだか慌ただしく始まって慌ただしく終わった。

せっしゃはウムウムと聞いとった。

普通の入学式やった。

今日はおかんが来ている。

平日だから力技で有給休暇をとっている。

おとんは仕事や。

他にはばあちゃん、なぜか和沙美も来ている。


「なんだかあっけなかったわね」とばあちゃんは物足りなさを感じてるようだ。

おかんの意見としては、こんなもんだろ、だった。

長けりゃいいってもんじゃないし、でも有給を取ってまでって葛藤があるみたい。

みんなそれぞれやね。


お昼をどうするかってことになった。

この有明のことは誰も馴染みがない場所。

どこになにがあるのかなんてさっぱりだ。

それなら新宿まで行こうとなった。

ばあちゃんとおかんは買いものもしていくつもりでいる。

おかんは前から言ってた靴をやっと買えると張りきっている。

1足買うつもりだったのが2足購入している。


お昼はばあちゃんがたま〜にくることがある鰻の店だ。

新宿に来ることがある時に入ることがある店で廻琉も入ったことがある。

新宿の東口にある店でうな重5,400円になった。

それにプラスして飲みものや単品なんかも一緒にだ。

和沙美が食べにくそうだ。

なぜかこの日の和沙美は着物姿。

ばあちゃんが着物なので一緒に着物で来ていた。

ばあちゃんの着物を借りたそうだ。

着物って色やデザインによっては年齢に関係なく着れるんだよなと和沙美を見てオーケーだと思った。

黒地に花模様ってなんかカッコ良いのです。

大人な感じでござるね。

おかんだけがスーツ姿なので逆に浮いてるように見えるのが面白い。

お会計はばあちゃんが払っている。

4人のランチで27,000円を超えるという途方もない金額だ。

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