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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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6-1

6


城桜高校の今年の卒業式は3月の最初の週の木曜日。

ついに女子校生ともおさらば。

不思議なことに寂しいとかって感情はない。

清々するとかやっと終わったかといった思いもない。

つまり、なんかフラットでいる。

高校生ではなくなるがクラスのみんなとは会おうと思えば会うことができる。

それほど近い場所に住んでいる。

まぁ、例外もいるんだけど。

それよりも大学生になって新しい環境や人との出会いなんかへの期待のほうにワクワクしている。


卒業式自体は形式通りなんだろう。

年に1回は必ずあるので先生たちは慣れてる?

男子ではいないけど女子では涙してる生徒がいる。

廻琉にはそれはないなぁって感じでいる。

別に冷めてるってわけじゃないけど泣くって感情がよくわからない。

卒業だから嬉しいことじゃないのかな?

じゃあ泣くよりも笑顔だよ。


式が終わって驚いたのが羽田がまだ決まってないって。

なんと、合格発表は卒業式のあと。

来週だって。


クラスごとに担任を囲んだり仲の良い生徒同士で盛り上がったりいろいろだ。

廻琉は決してドライじゃないんだけどそこそこに挨拶だけして両親とともに帰ることにした。

あまりゆっくりとしてられなかったという事情がある。

じいちゃんたちが待ってる。

卒業と入学祝いを兼ねて集まることになってる。

和沙美も付属に合格したので2人のための集まりになる。

場所は吉祥寺。


「見当たらなかったねぇ」


伶蕗がつぶやく。

今はちょうどお昼休憩。

コンビニのおにぎりやパンでのお昼。

食べ終わって飲みものをゴクゴクとしてる時に同級生の進路の話になった。

その中に1人だけ女子美術大学を受験したって生徒がいたはずだと伶蕗が知っていた。


「新入生全員のを見たわけじゃないからね。

そりゃ、わからないでござるよ」


新入生に郵送するものを準備してる時に送り先の住所や名前を確認することになる。

ただし独りで全員分のを担任するわけではないので知った名前を見つけるのは偶然でしかない。


「あっ、ひょっとしたら他に行くのかな?

東京芸術大学とか?」


それはよく知らんけど同じクラスの同級生はというと、知ってる限りでは廻琉と同じ大学へは誰もいない。

学年ということになれば他にもいるかもしれない。

知ってる限りだと青山学院とか桜美林大学に決まってる同級生がいる。

芸術や音楽なんかはいない。

全体だとどうだろ?

進学も就職も圧倒的に東京のはずだ。

地元でもあるし学校も会社も多いからね。



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