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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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5-4

お金の事情については廻琉にはよくわからなかった。

はっきりしてるのはうちよりもじいちゃん家のほうがお金持ちだということだ。

このとんでもなくお高い入学金なんかをを払えるだけの財力はあるだろう。

令和のこの年で入学金23万円、1年間の授業料793,000円、施設費などで183,000円、そして諸会費で166,600円。

合計で1,222,600円もの巨額。


こんなにお金がかかるもんだとは知らなかった。

相楽さんみたいに地方からきて独り暮らしをしてる場合は、これに生活費が必要になってしまう。

部屋代に食費で最低でも17万円はいると言ってたのを思い出した。


それにしても、これまで気づかなかったけど、大学受験でどんな大学があるのか調べてたら武蔵ってつく大学の多さに驚いた。

武蔵野学院、武蔵、武蔵野音楽、武蔵野美術、そして武蔵野大学。

それぞれはまったく関係なくて校名が似てるだけ。


翌朝、朝ごはん後に出発。

これまで通りの順番で家を出てるので最後に出た廻琉がしっかりと戸締まり。

じいちゃんの家までは徒歩。

2月って1年の中で一番寒い時やないか〜いと身に染みて味わうことになる。


じいちゃんの家の玄関に入るとすぐじいちゃんが出てきた。

すでにスタンバイ状態だったらしい。


「払い込みの用紙を持ってきたかい?

ちょっとそれを見せてみぃ」


廻琉は言われた通りに愛用のトートバッグから授業料などの払い込み通知書を封筒ごと渡した。

じいちゃんが金額やらを確認してる時にばあちゃんがやってきた。


「まぁ、こんなところで。

中に入ってゆっくり見ればいいのに」


ばあちゃんがそう言ってるがじいちゃんはお構いなしだ。

そんなことよりと支払い金額をばあちゃんに見せている。

ばあちゃんはちょっと顔をしかめて「取るのねぇ」と言ってる。


「ちょっと待ってろよ。すぐ行こう」とじいちゃんは奥の部屋に行ってしまった。


「払い込み期限って短いのね。

もう10日もないじゃない。

払わないと入学取り消しになるのね」


「複数合格してる人がいるからだと思うんだけど。

本当に行きたいとこだけ入学金なんかを払って、他は払わなければ自動的に入学しないんだってわかってもらえるからじゃないの」


「ふ〜ん、そういうことなのね···」


じいちゃんが戻ってきた。

鞄やらを持ってきて「よし、行くぞ」と靴を履き始めた。

ばあちゃんが「なんですか、もう?」とかる〜く非難しているがどこ吹く風だ。

廻琉は玄関から上がることもなくまた外に出ることになった。





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