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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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18/31

4-3

廻琉も便乗して早目に移動させておこうと思った。

といってもベースアンプだけ。

そんなに軽いものじゃないんだけど独りでもなんとかなるさぁって思ってたら羽田がやってきたので手伝うと言って2人で運ぶことになった。

はて、五百蔵はいないんだが大丈夫なんやろか?


廻琉の準備はすぐ終わった。

伶蕗のドラムセットの搬入も9時22分には終わった。

あとは五百蔵を待つのみ。

ちなみに羽田は自分のマイクのみ持ってきている。

シュアというメーカーのSM58というモデルだ。

ロックやポップスなんかでは定番でライブパフォーマンスに優れているらしい。


10時からのステージを廻琉は伶蕗と一緒に見ることにした。

スタートはダンス部だ。

廻琉は、ダンスはこれまでまったくの無縁。

踊れたらいいなと憧れはある。


続いてチアリーディングとか演劇部だとかで集団パフォーマンスが集中していた。

午前中最後は男子学生による吉本の出来損ないみたいな喜劇(?)だった。

廻琉としては笑うに笑えない珍妙な劇にしか見えなかった。


午後に突入。

五百蔵がまっ先に動いた。

ギターアンプの搬入。

そして足下にエフェクターを並べる。

廻琉たちは本当に簡単なお昼。

そして準備ったってほとんどなにもない。

正式なクラブ活動なら、例えばチアなんかは衣装があったりするが廻琉たちはなるべく当校の学生らしくということで制服の姿で演奏。

廻琉はすっぴんだ。

自慢じゃないが化粧などとは無縁だ。


いよいよか。

廻琉には客席を見る余裕はない。

おそらくだがクラスの半分、いや1/3くらいは見に来てくれてると思いたい。

おかんと碧色叔父さんは絶対に来てる。

店を休みにはしてないけど小百合叔母さんに任せて絶対にいる。


生まれて初めての人前でのバンドのライブじゃ。

ドキがムネムネする。

あれ、違ってる?


4人のメンバーがそれぞれの楽器での演奏準備に入った。

体育館内は静かだ。

そこそこの人が入ってるはずなんだけど。

音がちゃんと出るかのチェックに入る。

ベース、ドラム、ギターのそれぞれの音が鳴り始める。

その様子を見ているのが羽田だ。

最初にOKを出したのがドラム。

ついで廻琉も大丈夫とサインを送る。

五百蔵も大丈夫と最後になった。

それを合図にドラムのハイハットの音が鳴り始めた。

先行してギターパート。

練習してた通りにドラム、ギター、ベースがいっせいに鳴り始めた。

イントロパートでは羽田が大きくジャンプしている。

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