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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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3-2

回転ずしの店内に入ると奥の席ですでにじいちゃんたちは飲んでいた。

猫のおっちゃんもいる。

猫田忠央(ねこたただお)という66歳になるおっちゃんだ。

じいちゃんが不動産屋を経営してた時の元社員だ。

今はじいちゃんのテナントビルの安全管理の責任者として働いている。

日々のメインは清掃なんかの衛生管理になる。

テナントビルの中には飲食店も入っているからだ。


じいちゃんたちが使ってるテーブルは6人が座れる。

廻琉たち3人が座って後からおかんがやって来るのでちょうど6人が座れる。

おとっつあんは絶対に来ない。

回転ずしよりラーメンだ。


「あら、お嬢さんたち、久しぶり。

なんか受験だって?

大変だね。

2人とも高校生になるのかい」


廻琉と和沙美はじいちゃんの隣の席に座った。

だから目の前には猫のおっちゃんとばあちゃんが座っている。


「なに言ってんだ、おまえ。

和沙美は高校受験だけど廻琉は大学受験だぞ。

ついに頭がボケたか?」


じいちゃんと猫のおっちゃんは会社の経営者と従業員だったというだけではなく高校の先輩と後輩でもある。

じいちゃんにとっては気心の知れた後輩が猫のおっちゃん。

猫のおっちゃんにとってはいつまで経ってもなんやら言われ続けられる先輩になる。

もういい歳なんだけどね。


「好きなの言っとくれ。

注文するから」


レーンのすぐ隣に猫のおっちゃんが座っている。

そしてタブレットにいつでもタッチできる準備ができている。

そのおっちゃんの前にはビールがある。

どちらかというと「飲み」のほうがメインのようだ。

ばあちゃんが孫2人に先にと促してくれた。


「せっしゃは炙りエビグラタン風、焼きハラス、サラダ巻、鉄火巻を所望するでござる」


「おっ、相変わらず時代劇のしゃべり方やね。

え〜っと、ハラスと···」


ここからが猫のおっちゃん大忙し。

注文を受けてレーンできた皿を取ったりで3人分。

じいちゃんも飲み主体なので注文はチラッとある程度。

そこへおかんがやって来た。

意外に早く仕事が終わったみたいだ。


「そういえば、和沙美ちゃんはどこの高校を受けるの?」


おかんもビールをグビリ。

ばあちゃんは日本酒。


「あそこの付属と都立なら城桜高校は絶対で、あとは他の私立を受けます」


「あぁ、あそこね。

吉祥寺の北口だから歩いていけるじゃない。

それに付属だから大学もエスカレーターでいけるしね」




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