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アオハルはロックでござります  作者: 弁財天睦月
卒業と入学

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11/31

3-1

3


水曜日。

授業が終わってラーテルのメンバーはいつもの教室に集まった。

それぞれのチューニングなどの音が決まって演奏予定曲を通しで1回。

さすがに毎日同じ曲ばかりを演奏していても飽きてしまう。

この日は五百蔵からの提案で他の楽曲も演奏してみることになってる。

コード進行だけを決めてアドリブでということは3人の力量ではまだ難しい。

だから曲を決めて、その曲の中でできる限りのアドリブらしきものをやってみようということだ。


選曲は五百蔵。

指導してくれる人などいないので五百蔵がいろいろと引っ張っていってくれる。

難しい曲ではないと言ってる。

で、実際に演奏してみた。

もちろんヴォーカル曲だ。

いざやってみると新鮮。

刺激がなきゃいけないってことやね。


練習はいつも通りの時間に終了。

10月に入ってもまだ夏の暑さを引きずっている。

さすがに夜になるとちょっと落ちついてるんだけど。

そしてバンドの練習も毎日じゃなくなった。

もう十分にできるということもあって週に2〜3回に減らしても大丈夫だろうと皆で話し合っていた。

毎日の練習は今日で終わり。

あとは個人練習。


廻琉はいつも通りにまっすぐ帰る。

今日はじいちゃんの家での夕食になる。

着替えてからしっかりと戸締まりして出発。

じいちゃんの家に行くとばあちゃんが待ってた。

食事の用意はない。

今夜は外食だ。

時々ある。

それはじいちゃんが外で食べようと言った時だ。

だいたいは仕事の関係での人との食事になる。

といってもそんなに堅苦しいものではない。

廻琉にとっては顔なじみの人だ。


「今日はどこでござるか?」


「今日は回転ずし。

ほら、あそこの」


あぁ、と廻琉は何度も行ってる店だとすぐわかった。

武蔵野市民文化会館とか武蔵野市立中央図書館のすぐ近くにある回転ずし。

ここから歩いて10分で行ける。

じいちゃんはすでに先に行ってるって。

ここでもしっかり戸締まりをして出かけることになる。

戸締まりにはうるさい廻琉がしっかり確認している。

そして3人でテックテックと歩いて店に向かう。


この日は泊まりにきていた十条和沙美(じゅうじょうわさび)も一緒だ。

碧色叔父さんの長女で中学3年生になる。

つまり廻琉にとっては従兄弟になる。

そして高校受験と大学受験の受験生コンビということになる。

なんだかのんびりしすぎてないか?





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