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土曜日。
いつものようにバンド練習。
アルバイトも含めて週に5日は3人一緒だ。
8月に入ってからはバンドの練習が午前中だけになってる。
午後は野々さんの部屋ですごしている。
1時間くらいのお昼寝もするとすっきりする。
夏の暑さもあってみんな疲れてるんだ。
汗をかくって思いのほか体力を消耗してる。
それにアルバイトの緊張なんかも絶対にある。
なんかね、この日は野々さんからのライブの発表があった。
11月14日の土曜日が東京農工大学の文化祭。
23日の勤労感謝の日は高円寺の音楽少年ケンでのライブ。
ひょっとすると定期的にライブができるかもしれないらしい。
まだ新しいライブハウスなので出演者が少ない。
自分たちみたいなこれからって新人バンドにはちょっとチャンスかもしれない。
希望とすれば月イチで出演できないかなと野々さんは言ってる。
人が見にきてくれなければそれも厳しいだろう。
だからこそ曲を増やしていかなければならない。
野々さんは時間があればちょくちょく曲作りをしてることは知ってるが、まさか伶蕗も曲を作ってるまっ最中だとは。
廻琉も曲はできていて今は歌詞を考えてる段階にきている。
問題の1曲について話し合うことになった。
曲が嫌とか歌詞が嫌だとかそういう問題じゃない。
バンドとしての形態にかかわる問題だからだ。
そのバンドとしての形態にこだわりがあるのが伶蕗。
多様性を打ち出して、見て聞いてくれる人に対して飽きさせないようにと考えてるのが野々さん。
その間にはさまれてしまってるのが廻琉。
いろいろな案を出していってフロントにいる2人、廻琉と野々さんでということになった。
あくまでも仮の状態なんだけどやってみるということで次回から練習。
これが6曲目。
熱心に話してたらいつの間にやら夕方。
今日はこれまで。
外に出るとまだまだ暑い。
伶蕗と一緒に武蔵境駅まで歩いてまっすぐ帰ることにした。
ちょっとそこらで飲みものでもってならなかった。
あまりにも暑すぎるからだ。
こんな日はさっさと帰って汗を流してエアコンの効いた部屋でごはんだ。
自分の部屋に入って落ちついてからやっと曲作りの続き。
初めて作った曲に初めて書く歌詞。
どんな内容にしようかと悩んだ。
ラブソングって曲じゃないんだよな。
勢いのある曲なので前に進んでいこうって歌詞にしたい。
とにかく思いついたことをどんどんノートに書いていく。
それらの中からメロディに乗りやすい言葉を選んでいく。
メッセージソングってわけではなくてもっとサラッとしていてライトなロック曲。
印象的なサビのパートは自信アリや。




